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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


10.4.6 syslogの文字コード変換と信頼性向上(拡張SYSLOG機能の適用)

拡張SYSLOG機能を適用すると,次に示す運用を実現できます。

メモ

拡張SYSLOG機能は,日立サポート360のログ環境強化サポートオプションで提供される機能です。

拡張SYSLOG機能を適用すると実現できる運用について,次で説明します。

〈この項の構成〉

(1) syslogの文字コード変換(Shift-JISからUnicodeへの変換)

HADBサーバで使用する文字コードがShift-JISの場合に,syslogに出力されるメッセージの文字コードをShift-JISからUnicode(UTF-8)に変換します。

syslogに出力されるメッセージの文字コードがUnicode(UTF-8)に統一されることで,次のメリットがあります。

なお,syslogの文字コード変換は,次に示す環境変数にShift-JISを適用したときだけ有効です。

■対象の環境変数
  • LANG

  • ADBLANG

環境変数については,「8.4 環境変数の設定」を参照してください。

(2) syslogの信頼性向上(メッセージの再出力)

syslogへのメッセージの出力に失敗した場合に,再度メッセージの出力を行います。そのため,syslogへのメッセージの出力に失敗しても,メッセージが出力されないまま消失するのを防げます。

(3) 前提ソフトウェアおよび注意事項(拡張SYSLOG機能の適用)

拡張SYSLOG機能を適用したい場合,HADBサーバを開始する前に,次に示す前提ソフトウェアをインストールする必要があります。

前提ソフトウェア

重要

マルチノード機能を使用する場合,またはコールドスタンバイ構成の場合は,すべてのサーバマシンに前提ソフトウェアをインストールしてください。

前提ソフトウェアをインストールしている場合は,HADBサーバの開始時に,KFAA50050-Iメッセージが,syslogおよびサーバメッセージログファイルに出力されます。KFAA50050-Iメッセージは,拡張SYSLOG機能が適用されたことを示すメッセージです。

なお,HADBサーバが起動している状態で,前提ソフトウェアをインストールしても,拡張SYSLOG機能は適用されません。HADBサーバを起動している場合は,次の手順で前提ソフトウェアをインストールしてください。

手順
  1. HADBサーバを正常終了する

  2. 前提ソフトウェアをインストールする

  3. HADBサーバを開始する

また,HADBサーバがインストールされているサーバマシンの環境変数ADBSYSLOGLV0を指定している場合も,拡張SYSLOG機能は適用されません。syslogにメッセージが出力されないためです。

HA Logger Kit for Linux(拡張SYSLOG機能)のインストール方法については,取扱説明書 HA Logger Kit for Linux 高信頼ログ基盤 拡張SYSLOG機能を参照してください。日立コード変換のインストール方法については,マニュアル日立コード変換ユーザーズガイドを参照してください。