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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


14.16.10 ハードウェアに関するトラブル(マルチノード機能の使用時)

ハードウェアに関するトラブルが発生したときの対処方法を説明します。

〈この項の構成〉

(1) ディスク障害が発生したときの対処方法

ディスク障害が発生したときの対処方法については,「13.4 ディスクに関するトラブル」を参照してください。

(2) ディスクが満杯になったときの対処方法

(a) DBエリアファイルが原因の場合

DBエリアファイルの容量増加によってディスクが満杯になった場合は,次の個所を参照して対処してください。

(b) DBエリアファイル以外が原因の場合

(3) 通信障害,CPU障害,または電源障害が発生したときの対処方法

通信障害,CPU障害,または電源障害が発生したときの対処方法について説明します。

(a) HADBクライアントとマスタノードのHADBサーバ間で通信障害が発生した場合

この場合,該当するトランザクションが,通信障害が発生した旨のエラーリターンします。対処手順を次に示します。

手順

  1. 通信障害が発生したマスタノードをマルチノード構成から切り離す

    HAモニタのmonswapコマンドを実行してマスタノードを切り替えてください。通信障害が発生したマスタノードは,マルチノード構成から切り離されます。monswapコマンドによるマスタノードの切り替え方法については,「14.7 コマンドによるマスタノードの切り替え」を参照してください。

  2. 通信障害の原因を調査して対策する

  3. 手順1.で切り離したノードをマルチノード構成に復帰させる

    マルチノード構成に復帰させる方法については,「14.15.3 マルチノード構成へのノードの復帰」を参照してください。

(b) HADBクライアントとスレーブノードのHADBサーバ間で通信障害が発生した場合

この場合,該当するトランザクションが,通信障害が発生した旨のエラーリターンします。

通信障害の原因を調査してください。すぐに対処できない場合は,障害が発生したスレーブノードのHADBサーバを終了してください。

(c) ノード間で通信障害が発生した場合

ノード間で通信障害が発生した場合,HAモニタはノード障害が発生したと判断します。このとき,マルチノード構成から切り離されるノードをHAモニタが決定します。切り離されるノードにマスタノードが含まれている場合,マスタノードの切り替えが発生します。

なお,マルチノード構成から切り離されたノードのサーバマシンは,HAモニタによって停止されます(サーバマシンの電源断となります)。サーバマシンが停止しなかった場合は,HAモニタのmonswapコマンドを実行したあとに,サーバマシンを手動で停止してください。

そのあと,サーバマシンを再起動し,通信障害の原因を調査して対策してください。

対策後,必要に応じて,そのノードをマルチノード構成に復帰させてください。マルチノード構成に復帰させる方法については,「14.15.3 マルチノード構成へのノードの復帰」を参照してください。

(d) CPU障害が発生した場合

スレーブノードでCPU障害が発生した場合,そのスレーブノードはマルチノード構成から切り離されます。

マスタノードでCPU障害が発生した場合,マスタノードの切り替えが発生します。CPU障害が発生したマスタノードは,マルチノード構成から切り離されます。

OSのリブート後,原因を調査して対策してください。対策後,切り離されたノードをマルチノード構成に復帰させてください。マルチノード構成に復帰させる方法については,「14.15.3 マルチノード構成へのノードの復帰」を参照してください。

(e) 電源障害が発生した場合

スレーブノードで電源障害が発生した場合,そのスレーブノードはマルチノード構成から切り離されます。

マスタノードで電源障害が発生した場合,マスタノードの切り替えが発生します。電源障害が発生したマスタノードは,マルチノード構成から切り離されます。

OSのリブート後,原因を調査して対策してください。対策後,切り離されたノードをマルチノード構成に復帰させてください。マルチノード構成に復帰させる方法については,「14.15.3 マルチノード構成へのノードの復帰」を参照してください。