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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


14.12 システムログの運用(マルチノード機能の使用時)

マルチノード機能を使用している場合,システムログファイルは全ノードで1つだけ存在し,マスタノードのHADBサーバが管理しています。マスタノードのHADBサーバは,各ノードのHADBサーバの操作履歴情報,およびデータベースの更新履歴情報をシステムログとして,システムログファイルに出力します。

システムログファイルは,マスタノードのDBディレクトリ下の/ADBSYS/ADBSLGにマウントしているファイルシステム内に作成されます。

システムログについては,「2.9.1(2) システムログ」を参照してください。

■マスタノードの切り替えが発生した場合

切り替え前のマスタノードのHADBサーバが管理していたシステムログを,新しくマスタノードになるHADBサーバが引き継ぎます。新しくマスタノードになるHADBサーバが,引き継いだシステムログを使用して,マスタノードで実行されていた更新処理に対する回復処理(ロールバック)を行います。

マスタノードの切り替えが発生した場合,システムログが格納されているファイルシステムは,切り替え前のマスタノードからアンマウントされます。そのあと,新たなマスタノードのDBディレクトリ下の/ADBSYSにマウントされます。これらのアンマウントおよびマウント処理は,HAモニタが自動的に実行します。