14.8.4 バックアップの運用例(ShadowImageを使用)
ここでは,ShadowImageを使用したバックアップの運用例について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) システムの構成例
3つのノード(hadb01,hadb02,hadb03)で構成されるマルチノード構成で,マスタノードはhadb01とします。DBディレクトリおよびアーカイブディレクトリは,次の構成となっているとします。
- ■hadb01のディレクトリ構成
-
DBディレクトリ構成
/home/user01/db ├ADBDIC:ブロックスペシャルファイル(LU002を使用) ├ADBMST:ブロックスペシャルファイル(LU001を使用) ├ADBSTBL:ブロックスペシャルファイル(LU003を使用) ├ADBWORK:ローカルファイルシステム上のディレクトリ(/dev/sdb1内) ├ADBWRK:ブロックスペシャルファイル(/dev/mapper/WRK001を使用) ├ADBUTBL01:ブロックスペシャルファイル(LU004を使用) ├ADBUIDX01:ブロックスペシャルファイル(LU005を使用) ├SPOOL:ローカルファイルシステム上のディレクトリ(/dev/sdb1内) └ADBSYS:システムディレクトリ(FS001上のファイルシステム)
アーカイブディレクトリ構成
/home/user01/archive
アーカイブディレクトリは,アーカイブマルチチャンク表を定義した場合に作成するディレクトリです。
- ■hadb02のディレクトリ構成
-
DBディレクトリ構成
/home/user01/db ├ADBDIC:ブロックスペシャルファイル(LU002を使用) ├ADBMST:ブロックスペシャルファイル(LU001を使用) ├ADBSTBL:ブロックスペシャルファイル(LU003を使用) ├ADBWORK:ローカルファイルシステム上のディレクトリ(/dev/sdb1内) ├ADBWRK:ブロックスペシャルファイル(/dev/mapper/WRK002を使用) ├ADBUTBL01:ブロックスペシャルファイル(LU004を使用) ├ADBUIDX01:ブロックスペシャルファイル(LU005を使用) ├SPOOL:ローカルファイルシステム上のディレクトリ(/dev/sdb1内) └ADBSYS:システムディレクトリのマウントポイント
アーカイブディレクトリ構成
/home/user01/archive
アーカイブディレクトリは,アーカイブマルチチャンク表を定義した場合に作成するディレクトリです。
- ■hadb03のディレクトリ構成
-
DBディレクトリ構成
/home/user01/db ├ADBDIC:ブロックスペシャルファイル(LU002を使用) ├ADBMST:ブロックスペシャルファイル(LU001を使用) ├ADBSTBL:ブロックスペシャルファイル(LU003を使用) ├ADBWORK:ローカルファイルシステム上のディレクトリ(/dev/sdb1内) ├ADBWRK:ブロックスペシャルファイル(/dev/mapper/WRK003を使用) ├ADBUTBL01:ブロックスペシャルファイル(LU004を使用) ├ADBUIDX01:ブロックスペシャルファイル(LU005を使用) ├SPOOL:ローカルファイルシステム上のディレクトリ(/dev/sdb1内) └ADBSYS:システムディレクトリのマウントポイント
アーカイブディレクトリ構成
/home/user01/archive
アーカイブディレクトリは,アーカイブマルチチャンク表を定義した場合に作成するディレクトリです。
- ■Logical Unitの構成
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マルチノード構成のときのストレージの構成例を次の図に示します。
- [説明]
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FS001には,システムディレクトリのファイルシステムを作成しています。
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LU001〜LU005は,DBエリアファイルに使用しています。
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正ボリュームFS00X,LU00Xに対応する副ボリュームはFS10X,LU10Xです。
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(2) バックアップの取得
FS001,およびLU001〜LU005のすべてのLogical Unitを,「9.3.4(3) バックアップの取得」の手順に従ってバックアップを取得してください。
(3) バックアップからの回復
FS001,およびLU001〜LU005のすべてのLogical Unitを,「9.3.4(4) バックアップからの回復」の手順に従って回復してください。