11.3.4 adbexportコマンドの実行時間の短縮
ここでは,adbexportコマンドの実行時間を短縮する方法について説明します。
adbexportコマンドでSQL文の検索結果をエクスポートする場合,次に示す項目を確認することで,adbexportコマンドの実行時間を短縮できることがあります。
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「11.2.3 ローカル作業表を作成するSQL文の実行時間を短縮する方法」
参照先の「クライアント定義adb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランドの指定値」は,「エクスポートオプションadb_export_wrktbl_blk_numの指定値」に読み替えてください。また,「ローカル作業表を作成するSQL文」は,「adbexportコマンド」に読み替えてください。
上記の項目を参照して,チューニングしてください。
また,サーバ定義adbbuffオペランドの-kオプションを指定することで,adbexportコマンドの実行時間を短縮できることがあります。-kオプションを指定しているときは,指定値を見直すことで,adbexportコマンドの実行時間を短縮できることがあります。
手順
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-kオプションの指定値を見積もる
「7.6.2(10) グローバルバッファに関するオペランドおよびオプション(コマンド形式)」にあるサーバ定義のadbbuffオペランドの-kオプションに指定する値を見積もってください。その際,変数sql_rthd_numには,サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドの指定値ではなく,エクスポートオプションadb_export_scan_rthd_numの指定値を代入してください。
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見積もった値を-kオプションに指定する
「7.5.2 サーバ定義の変更方法」に従い,手順1.で見積もった値を-kオプションに指定してください。
手順2.が完了したら,adbexportコマンドを実行してください。そのあとで,「11.2.4(1) グローバルバッファの統計情報によるテーブルスキャンを実行するSQL文の実行時間の短縮」を参照して,adbstatコマンドを実行して出力される「グローバルバッファの統計情報」のDBbuff_tblscan_failed_cntに出力される値が0に近い値になるまで調整してください。調整することで,adbexportコマンドの実行時間を短縮できる場合があります。
なお,参照先の「テーブルスキャンを実行するSQL文」は,「adbexportコマンド」に読み替えてください。