11.3.3 adbgetcstコマンドの実行時間の短縮
ここでは,adbgetcstコマンドの実行時間を短縮する方法について説明します。
adbgetcstコマンドを実行する場合,サーバ定義adbbuffオペランドの-kオプションを指定することで,adbgetcstコマンドの実行時間を短縮できることがあります。-kオプションを指定しているときは,指定値を見直すことで,adbgetcstコマンドの実行時間を短縮できることがあります。
手順
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-kオプションの指定値を見積もる
「7.6.2(10) グローバルバッファに関するオペランドおよびオプション(コマンド形式)」にあるサーバ定義のadbbuffオペランドの-kオプションに指定する値を見積もってください。その際,変数sql_rthd_numには,サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドの指定値ではなく,コスト情報収集オプションadb_getcst_scan_rthd_numの指定値を代入してください。
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見積もった値を-kオプションに指定する
「7.5.2 サーバ定義の変更方法」に従い,手順1.で見積もった値を-kオプションに指定してください。
手順2.が完了したら,adbgetcstコマンドを実行してください。そのあとで,「11.2.4(1) グローバルバッファの統計情報によるテーブルスキャンを実行するSQL文の実行時間の短縮」を参照して,adbstatコマンドを実行して出力される「グローバルバッファの統計情報」のDBbuff_tblscan_failed_cntに出力される値が0に近い値になるまで調整してください。調整することで,adbgetcstコマンドの実行時間を短縮できる場合があります。
なお,参照先の「テーブルスキャンを実行するSQL文」は,「adbgetcstコマンド」に読み替えてください。