Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


7.8 HADBサーバのバージョンダウン(旧バージョンに戻す方法)

ここでは,HADBサーバをバージョンアップしたあとで,バージョンアップ前のバージョン(旧バージョン)に戻したい場合について説明します(HADBサーバをバージョンダウンする方法について説明します)。

例えば,バージョンアップのテストを実施するために,HADBサーバのバージョンアップ後に,データベースを一度も更新しないで,すぐに旧バージョンに戻す場合などを想定しています。なお,バージョンアップ後の新機能は,旧バージョンのHADBサーバでは使用できません。

注意事項

バージョンアップに失敗したために,旧バージョンに戻す必要がある場合は,「7.7.4 バージョンアップに失敗した場合の対処方法」を参照してください。

バージョンダウンの方法は,バージョンアップの前にデータベースのフルバックアップを取得していたかどうかで異なります。データベースのフルバックアップの取得有無によるバージョンダウンの方法について,次の表に示します。

表7‒14 HADBサーバのバージョンダウンの方法

項番

データベースのフルバックアップの取得有無

バージョンダウンの方法

1

旧バージョンのデータベースのバックアップを使用して,バージョンダウンを行います。

詳細については,「7.8.1 旧バージョンのデータベースのバックアップを使用する場合」を参照してください。

2

×

旧バージョンのデータベースのバックアップを取得していないため,旧バージョンのHADBサーバでデータベースを再構築します。

詳細については,「7.8.2 旧バージョンでデータベースを再構築する場合」を参照してください。

(凡例)

○:フルバックアップを取得しています。

×:フルバックアップを取得していません。

参考

データベースのバックアップの詳細については,「9.3 データベースのバックアップ」を参照してください。なお,マルチノード機能を使用している場合は,「14.8 データベースのバックアップ(マルチノード機能の使用時)」を参照してください。また,コールドスタンバイ構成の場合は,「15.6 データベースのバックアップ(コールドスタンバイ構成の場合)」を参照してください。

〈この節の構成〉