6.9.1 マスタログファイルの容量の求め方
マスタログファイルには,HADBサーバの稼働中に出力されるイベントログが格納されます。前回稼働時に出力されたイベントログは,HADBサーバを開始したときにマスタログファイルから削除されます。
HADBサーバの稼働中はイベントログが出力されるため,マスタログファイルは単調増加します。そのため,HADBサーバの稼働期間を基にマスタログファイルの容量を見積もり,十分なディスク容量を確保してください。マスタログファイルを格納しているディスクの空き容量が不足すると,HADBサーバの再起動が必要になるおそれがあります。
マスタログファイルの容量は次に示す計算式から求めてください。
計算式(単位:キロバイト)
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変数の説明
- tran_count
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HADBサーバ稼働中の更新トランザクションの実行回数
- arcdir_remove_count
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HADBサーバ稼働中にアーカイブディレクトリ下が削除される回数
アーカイブマルチチャンク表に対して,対象のSQL文とコマンドを実行した場合に,アーカイブディレクトリ下が削除される回数を代入してください。アーカイブディレクトリ下が削除される回数を,次の表に示します。
表6‒13 アーカイブディレクトリ下が削除される回数 項番
実行するSQL文とコマンド
アーカイブディレクトリ下が削除される回数
1
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DROP SCHEMA文
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REVOKE文のSCHEMA
削除対象のスキーマに存在するアーカイブマルチチャンク表数を代入してください。
2
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ALTER TABLE文(アーカイブマルチチャンク表をレギュラーマルチチャンク表に変更する場合)
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DROP TABLE文
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TRUNCATE TABLE文
1を代入してください。
3
PURGE CHUNK文
削除対象のチャンク数を代入してください。
4
adbunarchivechunkコマンド
処理対象のチャンク数を代入してください。
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- utlexec_count
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HADBサーバ稼働中のコマンドの実行回数
次に示すコマンドを実行した回数の合計になります。
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adbimportコマンド
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adbidxrebuildコマンド
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adbmodareaコマンド
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adbmergechunkコマンド
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adbgetcstコマンド
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adbchgchunkcommentコマンド
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adbchgchunkstatusコマンド
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adbarchivechunkコマンド
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adbunarchivechunkコマンド
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- UTi
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HADBサーバ稼働中に実行したコマンドごとのデータベース更新スレッド数
コマンドごとのデータベース更新スレッド数は,次に示す計算式から求めてください。
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計算式(adbimportコマンドを実行したとき)
adbimportコマンドが使用する処理リアルスレッドの最大数については,「6.14.1 adbimportコマンドが使用する処理リアルスレッドの最大数」を参照してください。
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計算式(adbidxrebuildコマンドを実行したとき)
adbidxrebuildコマンドが使用する処理リアルスレッドの最大数については,「6.14.3 adbidxrebuildコマンドが使用する処理リアルスレッドの最大数」を参照してください。
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計算式(adbmodareaコマンドを実行したとき)
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計算式(adbmergechunkコマンドを実行したとき)
adbmergechunkコマンドが使用する処理リアルスレッドの最大数については,「6.14.5 adbmergechunkコマンドが使用する処理リアルスレッドの最大数」を参照してください。
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計算式(adbgetcstコマンドを実行したとき)
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計算式(adbchgchunkcommentコマンドを実行したとき)
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計算式(adbchgchunkstatusコマンドを実行したとき)
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計算式(adbarchivechunkコマンドを実行したとき)
adbarchivechunkコマンドが使用する処理リアルスレッドの最大数については,「6.14.6 adbarchivechunkコマンドが使用する処理リアルスレッドの最大数」を参照してください。
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計算式(adbunarchivechunkコマンドを実行したとき)
adbunarchivechunkコマンドが使用する処理リアルスレッドの最大数については,「6.14.7 adbunarchivechunkコマンドが使用する処理リアルスレッドの最大数」を参照してください。
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