2.5.5 アクセス権限とHADBユーザがアクセスできるスキーマオブジェクトの関係
HADBユーザは,自分(HADBサーバに接続中の認可識別子のHADBユーザ)が所有しているスキーマオブジェクトにアクセスできます。しかし,ほかのHADBユーザが所有しているスキーマオブジェクトには,通常はアクセスできません。
HADBユーザが,ほかのHADBユーザが所有しているスキーマオブジェクトにアクセスする場合,そのスキーマオブジェクトに対するアクセス権限が必要になります。対象のスキーマオブジェクトに対するアクセス権限は,そのスキーマオブジェクトの所有者から付与してもらう必要があります。アクセス権限を付与されたHADBユーザは,そのアクセス権限によって実行できる操作を,対象のスキーマオブジェクトに対して実行できるようになります。例を次の図に示します。
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- [説明]
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HADBユーザが所有するスキーマオブジェクトとして,表を例に説明します。HADBユーザ01は表Aと表Bを所有しています。また,HADBユーザ02は表Cと表Dを所有しています。通常は,ほかのHADBユーザが所有しているスキーマオブジェクトのアクセス権限を持っていないため,HADBユーザ01は表Cと表Dにはアクセスできません。
HADBユーザ02から表Cと表Dのアクセス権限を付与されることで,HADBユーザ01は,表Cと表Dにアクセスできるようになります。
各アクセス権限で実行できる操作の詳細については,「2.5.4 アクセス権限」を参照してください。