スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 ディザスタリカバリシステム 構築・運用ガイド

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11.1.2 ログ適用サイトのHiRDBの開始

<この項の構成>
(1) ログ適用サイトのHiRDBの開始方法
(2) ログ適用サイトのHiRDB開始時の注意事項

(1) ログ適用サイトのHiRDBの開始方法

ログ適用サイトのHiRDBは,pdstart -lコマンドで開始します。なお,ログ適用サイトでは,サーバ単位の開始はできません。

(a) 開始モード

ログ適用サイトのHiRDBの開始モードを次に示します。

正常開始
ログ適用を行うためのモードです。
業務サイトのHiRDBの正常開始とは異なり,変更できるシステム定義のオペランドは,再開始時に変更できるオペランドだけとなります。
ログ適用サイトのHiRDBはログ適用を行うために稼働します。そのため,ログ適用サイトのHiRDBに対してUAPを実行することはできません。

(2) ログ適用サイトのHiRDB開始時の注意事項

(a) ファイル区分がDBのペア論理ボリュームグループの状態

ファイル区分がDBのペア論理ボリュームグループの状態が表11-1以外の状態で,かつ書き込み不可状態の場合,該当するペア論理ボリュームグループに配置したログ適用サイトのRDエリアが閉塞します。該当するペア論理ボリュームグループが書き込み不可状態かどうかについては,RAID Managerのマニュアルを参照してください。

(b) 副シンクポイントダンプファイルのオープン対象

システムログ適用化を実施したあと,初めてログ適用サイトのHiRDBを開始した場合,pdlogadfg -d sspオペランドにONLを指定していない副シンクポイントダンプファイルのファイルグループをオープンすることがあります。オープンする条件を次の表に示します。

表11-2 副シンクポイントダンプファイルのファイルグループのオープン条件

ログ適用サイトのHiRDBの開始タイミング ログ適用サイトのpdlogadfg -d sspオペランドの値 シンクポイント情報 前回のログ適用サイトのHiRDB稼働状態 オープン
するかどうか
システムログ適用化を行ったあと,初めてログ適用サイトのHiRDBを開始したとき ONL指定あり オープンする
ONL指定なし システムログ適用化で業務サイトのHiRDBを終了したとき,最後に有効化したシンクポイント情報を含むシンクポイントダンプファイルのファイルグループ オープンする
上記以外 オープンしない
上記以外 オープン オープンする
クローズ オープンしない

(凡例)
−:該当しません。
(c) ユニット単位にHiRDBを開始する場合のオプション指定(HiRDB/パラレルサーバ限定)

ログ適用サイトとして運用している複数ユニットのHiRDB/パラレルサーバで,システムマネジャ以外のユニットを単独で開始する場合,pdstartコマンドには-lオプションを必ず指定してください。-lオプションを指定しないと,そのユニットの開始に失敗します。詳細については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」のpdstartコマンドを参照してください。