インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option Version 8

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付録E.4 サンプルシェルプログラム使用方法

サンプルシェルプログラムの使用方法について説明します。

<この項の構成>
(1) サンプルシェルプログラムの実行
(2) サンプルシェルプログラムのカスタマイズ

(1) サンプルシェルプログラムの実行

サンプルシェルプログラムは,$PDDIR/binからファイルをコピーしてから使用します。

サンプルシェルプログラムは一つの運用例です。運用環境によっては,正しく動作しないことがあるので,必要に応じて内容をカスタマイズしてから使用してください。

なお,サンプルシェルプログラムは,系切り替えの運用には対応していません。

次にサンプルシェルプログラムの使用手順を示します。

<使用手順>
  1. サンプルシェルプログラムを,実行したいディレクトリにコピーします。
  2. 使用環境に応じてサンプルシェルプログラムを変更します。
    詳細については,「(2) サンプルシェルプログラムのカスタマイズ」を参照してください。
  3. サンプルシェルプログラムを次に示す順序と実行者で実行するか,root権限を持つユーザでorg_[対象OS].shを実行します。
<実行順序>
  1. org0_[対象OS].sh
    実行者:root権限所有者
  2. org1_[対象OS].sh
    実行者:HiRDB管理者
  3. org2_run_[対象OS].sh
    実行者:root権限所有者
  4. org3_[対象OS].sh
    実行者:HiRDB管理者

注意
サンプルシェルプログラムでエラーが発生した場合,エラーからの回復はコマンドで行ってください。回復したあと最初からサンプルシェルプログラムを実行し直す場合は,先に実行ディレクトリに残っている次の一時ファイルを削除してください。
  • orgsts
  • orgsts_R

(2) サンプルシェルプログラムのカスタマイズ

サンプルシェルプログラムは,使用環境に応じてシェル変数を変更する必要があります。変更の可能性のあるシェル変数を次の表に示します。これらの変数は,各シェルの先頭のコメント部分「#Set XXXX…」に記述されています。

表E-2 変更の可能性のあるシェル変数

シェル名称 変数 変数の意味
org_[対象OS].sh USER HiRDB管理者ユーザアカウント
org0_[対象OS].sh VOLGP_P 正系ボリュームグループ名
VOLGP_S 副系ボリュームグループ名
LV_P 正系論理ボリューム名
LV_S 副系論理ボリューム名
PAIR_VOL_GP ペアボリュームグループ
PAIR_VOL_NAME ペアボリューム名称
USER HiRDB管理者ユーザアカウント
RDAREA_NAME 更新可能なオンライン再編成の対象オリジナルRDエリア名
GENERATION 更新可能なオンライン再編成の対象レプリカRDエリア世代番号
org1_[対象OS].sh RDAREA_NAME 更新可能なオンライン再編成の対象オリジナルRDエリア名
GENERATION 更新可能なオンライン再編成のレプリカRDエリア世代番号
org2_run_[対象OS].sh VOLGP_P 正系ボリュームグループ名
VOLGP_S 副系ボリュームグループ名
LV_P 正系論理ボリューム名
LV_S 副系論理ボリューム名
LV_PFIX 論理ボリューム接頭思
PAIR_VOL_GP ペアボリュームグループ
PAIR_VOL_NAME ペアボリューム名称
USER HiRDB管理者ユーザアカウント
RDAREA_NAME 更新可能なオンライン再編成の対象オリジナルRDエリア名
GENERATION 更新可能なオンライン再編成の対象レプリカRDエリア世代番号
OWNER 論理ボリューム所有者
GROUP 論理ボリュームグループ名
LU_P 正系論理ボリューム名称(AIXだけ)
LU_S 副系論理ボリューム名称(AIXだけ)
LU_PFIX 論理ボリューム接頭辞(AIXだけ)
DEVNAME 副系デバイス名称(HPだけ)
org3_[対象OS].sh RDAREA_NAME1 更新可能なオンライン再編成の対象オリジナルRDエリア名(pdcopy用)
RDAREA_NAME2 更新可能なオンライン再編成の対象オリジナルRDエリア名(pdrorg用)
TABLE_NAME 更新可能なオンライン再編成の対象表名称
SERVER_NAME 更新可能なオンライン再編成の対象RDエリア
GENERATION 更新可能なオンライン再編成の対象レプリカRDエリア世代番号
CONTROL_FILE 再編成前データベース再編成制御ファイル
BACKUP_FILE_B 再編成前データベース複写ファイル
BACKUP_FILE_A 再編成後データベース複写ファイル
LIST_FILE_B 再編成前データベース複写結果リストファイル
LIST_FILE_A 再編成後データベース複写結果リストファイル
MASTER_DIRECTORY マスタディレクトリ名称
MAX_REF_TIME pdorendコマンド追い付き反映最大許容待ち時間
MAX_TRN_TIME pdorendコマンドトランザクション処理最大許容待ち時間
MAX_RETRY_CNT pdorendコマンド最大リトライ回数
REF_PROCESS_CNT pdorend反映プロセスの多重度
CMD_RETRY_CNT シェル内pdorendコマンドリトライ回数