インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option Version 8
3.3節および3.4節の操作の完了後,レプリカRDエリアの運用を開始できます。このとき,カレントRDエリアはオリジナルRDエリアです。HiRDBクライアント環境定義,UAP環境定義,または運用コマンドで,アクセスしたいRDエリアを指定しなければ,アプリケーションや運用コマンドはカレントであるオリジナルRDエリアへアクセスします。カレントRDエリアではない,特定のRDエリアへアクセスする場合は,HiRDBクライアント環境定義,UAP環境定義,または運用コマンドでアクセスするRDエリアを指定する必要があります。ここでは,指定方法について説明します。
アプリケーションから,インナレプリカグループ内の特定のRDエリアへアクセスする場合は,アプリケーション動作環境にHiRDBクライアント環境定義またはUAP環境定義の「PDDBACCS」を追加する必要があります。PDDBACCSにはアクセスするRDエリアの世代番号を指定します。
PDDBACCS = 3 //アクセスする世代番号を指定
HiRDBクライアント環境定義またはUAP環境定義に「PDDBACCS」の指定を追加しない場合,アプリケーションはカレントRDエリアへアクセスします。通常,カレントRDエリアはオリジナルRDエリアに設定されています。この設定は,変更できます。カレント設定の変更方法については,「3.6.2 カレントRDエリアの変更」を参照してください。
HiRDBの運用コマンド(ユティリティ)をインナレプリカグループ内のカレント以外の特定のRDエリアに対して実行する場合,-qオプションにアクセスするRDエリアの世代番号を指定してユティリティを実行します。-qオプションを指定することによって,カレント以外の特定のRDエリアを対象にした処理ができます。-qオプションの使い方や-qオプションが使えるコマンドについては,「3.8 インナレプリカグループ内のRDエリアに対して実行できるコマンドの一覧」を参照してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2016, Hitachi, Ltd.