Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 9 構造型データベース機能


17.4.3 FIND文

〈この項の構成〉

(1) 機能

レコード実現値に位置指示子を位置づけます。

(2) 形式

FIND
     〔FOR UPDATE〕
     {FIRST|NEXT}
      レコード名
     〔WHERE キーの条件〕

(3) オペランドの説明

FOR UPDATE

位置づけたレコードを更新するかどうかを指定します。

位置づけたレコードを更新する場合は,FOR UPDATEを指定してください。

位置づけたレコードを更新しない場合は,FOR UPDATEを省略してください。

●{FIRST|NEXT}

レコード走査の基点となるレコードとレコード走査の方向を示す指示コードを指定します。

表17‒6 レコード走査の基点となるレコードとレコード走査の方向

指示コード

基点となるレコード

レコード走査方向

FIRST

ルートレコードのデータベースキー値の最小値を持つレコード

キー値の昇順

NEXT

位置づけされているルートレコードのデータベースキー値の,次のキー値を持つレコード

  • 位置指示子が空値の場合は,ルートレコードのデータベースキーの最小値を持つレコード

キー値の昇順

●レコード名

〜<識別子>((1〜30バイト))

位置づけるルートレコード名を指定します。

注意事項
  • レコード名に英小文字を使用している場合は,レコード名を引用符(")で囲んでください。引用符で囲まないと,英小文字は英大文字と見なされます。

  • レコード名に空白またはハイフン(-)を使用している場合は,レコード名を引用符(")で囲んでください。

●WHERE キーの条件

位置づけるレコード実現値を決定するためのキーの条件を指定します。

キーの条件については,「17.3.1 キーの条件の指定」を参照してください。

(4) 使用例

例1

レコード実現値を更新するための位置づけを行います。

FIND FOR UPDATE FIRST "RECA"
    WHERE("KEYDATA"=:WKEYDATA)
例2

レコードを検索するための位置づけを行います。

FIND FIRST "RECA" WHERE("KEYDATA"='0001')