インナレプリカ機能を使用することをお勧めします。インナレプリカ機能を使用すると,バックアップの取得中にデータベースを参照及び更新できます。インナレプリカ機能を使用したバックアップの取得を次の図に示します。
図D-1 インナレプリカ機能を使用したバックアップの取得
- 〔説明〕
- レプリカのデータベースを使用してバックアップを取得します。バックアップの取得中はマスタのデータベースを参照及び更新できます。
- マスタのデータベースに障害が発生した場合,レプリカのデータベースのバックアップを使用してマスタのデータベースを回復できます。
インナレプリカ機能については,マニュアル「インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option Version 8」を参照してください。
●インナレプリカ機能を使用しない場合
インナレプリカ機能を使用しない場合は,更新可能モード(-M s指定)でバックアップを取得することをお勧めします。この場合,次に示す注意事項があります。
- バックアップの取得中に更新トランザクションとの排他待ちでpdcopyコマンドがタイムアウトする可能性があります。これを回避するには,pdcopyコマンドの排他待ち限界経過時間(-jオプション)を長くするか,又は更新トランザクションが発行されないときにpdcopyコマンドを実行するようにしてください。
- データベースをバックアップ取得時点に回復できません。バックアップ取得時点以降の任意の同期点への回復だけとなります。したがって,データベースを回復するには,バックアップ及びバックアップ取得直前のシンクポイントからのシステムログが必要になります。最新の同期点にデータベースを回復する場合,データベース複写ユティリティの処理結果出力ファイルに,RDエリアを回復するときに必要なシステムログファイルのランID及び世代番号が出力されます。それ以降のシステムログファイルをすべて管理してください。
なお,バックアップ取得時点以降の最初の同期点にデータベースを回復する場合は,バックアップ取得前の最後の同期点からバックアップ取得後の最初の同期点までのシステムログファイルを管理してください。
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