スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
ここでは,格納先デバイスとしてDVD-RAMライブラリ装置を使用するときの運用方法について説明します。
DVD-RAMライブラリ装置を使用する場合,物理的なマウント動作(ステージング)に時間が掛かるため,不当なタイムアウト検知を回避するための配慮が必要です。そのため,次に示すオペランドの指定値については,従来の見積もり値にマウント動作時間を加えた値を指定するように検討してください。
DVD-RAMライブラリ装置上の通常ファイル又はキャラクタ型スペシャルファイルにHiRDBファイルシステム領域を作成します。
DVD-RAMライブラリ装置にRDエリアを定義する場合,RDエリアのオープン契機をSCHEDULE属性にしてください。INITIAL属性(省略値)の場合,RDエリアの情報をメモリ上に常駐させるため,HiRDB開始時にすべてのHiRDBファイルをオープンします。DVD-RAMライブラリ装置のオープン処理が集中すると,ディスク交換が多発してHiRDBの開始処理がタイムアウトすることがあります。DEFER属性の場合,HiRDB開始時のオープン処理の集中を回避できますが,HiRDBの正常終了時にクローズ処理が集中します。
また,INITIAL属性及びDEFER属性で通常ファイルを使用している場合,HiRDB稼働中に電源断やリブートが発生すると,次回OSブート時にHiRDBがオープンしたすべての媒体のfsckが実行されるため,円滑な再起動ができません。
マスタディレクトリ用RDエリア,データディレクトリ用RDエリア,データディクショナリ用RDエリア,データディクショナリLOB用RDエリア,及びレジストリ用RDエリアのオープン契機はINITIAL属性固定のため,DVD-RAMライブラリ装置の運用には適しません。これらのRDエリアは磁気ディスク上に作成してください。
RDエリアのオープン契機をSCHEDULE属性にするには,pd_rdarea_open_attribute_use=Yを指定した上で,SCHEDULE属性にするRDエリアの数によって次に示すどちらかの方法をとってください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2016, Hitachi, Ltd.