スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
(1) pdrstrコマンドの仕様について
- 質問1
- マスタディレクトリ用RDエリアと特定のユーザ用RDエリアに障害が発生したため,pdrstrコマンドの-a(全RDエリアの回復)又は-c(バックアップ中の全RDエリアの回復)オプションで全RDエリアを回復しました。この場合,正常なRDエリアの情報も置き換えられるのでしょうか?
- 回復するときに内部的に削除してからインポートしているのですか?
- お答えします
- 置き換えられます。pdrstrコマンドは回復対象のRDエリアを構成するHiRDBファイルを削除してから,バックアップファイルの内容をリストアします。したがって,pdrstrコマンド実行時に回復対象として指定したRDエリアの内容はすべて置き換えられます。この場合,正常なRDエリアの情報も置き換えられます。
- 質問2
- 初期化したRDエリアをpdrstr -aコマンドで回復(全RDエリアの回復)した場合,表の実体も回復されるのでしょうか?
- 回復されないのであれば,どのタイミングでCREATE TABLEするのでしょうか?
- お答えします
- 回復されます。表の定義情報はディクショナリ上に格納されているため,ディクショナリ,データディレクトリ,及びマスタディレクトリと初期化したRDエリアの同期が取れていれば正しく回復されます。
(2) マスタディレクトリ用RDエリアの回復について
- 質問
- マスタディレクトリ用RDエリアはどのように回復するのでしょうか?
- お答えします
- マスタディレクトリ用RDエリアを回復する場合,pdstart -rコマンドでHiRDBを開始する必要があります。回復方法については,「20.データベースの回復方法」を参照してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2016, Hitachi, Ltd.