スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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付録A.10 RDエリアの回復に関する質問

<この項の構成>
(1) pdrstrコマンドの仕様について
(2) マスタディレクトリ用RDエリアの回復について

(1) pdrstrコマンドの仕様について

質問1
マスタディレクトリ用RDエリアと特定のユーザ用RDエリアに障害が発生したため,pdrstrコマンドの-a(全RDエリアの回復)又は-c(バックアップ中の全RDエリアの回復)オプションで全RDエリアを回復しました。この場合,正常なRDエリアの情報も置き換えられるのでしょうか?
回復するときに内部的に削除してからインポートしているのですか?

お答えします
置き換えられます。pdrstrコマンドは回復対象のRDエリアを構成するHiRDBファイルを削除してから,バックアップファイルの内容をリストアします。したがって,pdrstrコマンド実行時に回復対象として指定したRDエリアの内容はすべて置き換えられます。この場合,正常なRDエリアの情報も置き換えられます。

質問2
初期化したRDエリアをpdrstr -aコマンドで回復(全RDエリアの回復)した場合,表の実体も回復されるのでしょうか?
回復されないのであれば,どのタイミングでCREATE TABLEするのでしょうか?

お答えします
回復されます。表の定義情報はディクショナリ上に格納されているため,ディクショナリ,データディレクトリ,及びマスタディレクトリと初期化したRDエリアの同期が取れていれば正しく回復されます。

(2) マスタディレクトリ用RDエリアの回復について

質問
マスタディレクトリ用RDエリアはどのように回復するのでしょうか?

お答えします
マスタディレクトリ用RDエリアを回復する場合,pdstart -rコマンドでHiRDBを開始する必要があります。回復方法については,「20.データベースの回復方法」を参照してください。