スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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28.2.2 DF/UXの環境設定

実行者 スーパユーザ及びDF/UXシステム管理者
<この項の構成>
(1) DF/UXのインストール
(2) DF/UX環境定義
(3) DF/UX分散定義
(4) サーバ機能実行可能ファイルの作成(分散サーバ機能限定)
(5) 環境変数の設定(分散サーバ機能限定)

(1) DF/UXのインストール

HiRDB/シングルサーバの場合はシングルサーバを定義したサーバマシンにDF/UXをインストールします。HiRDB/パラレルサーバの場合はフロントエンドサーバを定義したサーバマシンにDF/UXをインストールします。

(2) DF/UX環境定義

DF/UX環境定義のHiRDBに関するオペランドについて説明します。DF/UX環境定義については,マニュアル「分散データベース DF/UX」を参照してください。

(a) 関連するオペランド(分散クライアント機能限定)

分散クライアント機能を使用するときに関連するオペランドを次に示します。

オペランド名 指定内容
sql_environment_name 分散サーバのRDノード名称を指定します。DF/UXのSQL環境定義のrd_node_nameオペランドに指定した名称を指定します。
context_name RDA#SQL#BASIC#OSASを指定します。
block_fetch_count PDRDABLKFオペランドの省略値になります。
(b) 指定が無効となるオペランド(分散クライアント機能限定)

分散クライアント機能を使用するときに指定が無効となるオペランドを次に示します。

(c) maximum_client_users及びmaximum_server_usersオペランドの指定値について

次に示す計算式を満たすようにmaximum_client_users及びmaximum_server_usersオペランドを設定してください。

〈計算式〉

pd_process_count(シングルサーバ定義)の値
≧maximum_client_usersの値+maximum_server_usersの値

注※ HiRDB/パラレルサーバの場合はフロントエンドサーバ定義

(3) DF/UX分散定義

DF/UX分散定義に指定する必要のあるオペランドを次に示します。DF/UX分散定義については,マニュアル「分散データベース DF/UX」を参照してください。

オペランド名 指定内容
context_name RDA#SQL#BASIC#OSASを指定します。

(4) サーバ機能実行可能ファイルの作成(分散サーバ機能限定)

DF/UXのdfsvplinkコマンドで,サーバ機能実行可能ファイルを作成してください。dfsvplinkコマンドでは,次に示すオプションを指定します。dfsvplinkコマンドについては,マニュアル「分散データベース DF/UX」を参照してください。

dfsvplinkコマンド
のオプション
指定する内容
−X xa_switch_t構造体の名称として,p_rdb_df_xa_switchを指定します。
−l 分散サーバのDBMSのライブラリとして,次に示すライブラリを指定します。
  • $PDDIR/lib/libdfc.sl
  • $PDDIR/client/lib/libzcltx.sl

注※
ライブラリのサフィックスはプラットフォームによって異なります。AIXの場合は.aになります。

(5) 環境変数の設定(分散サーバ機能限定)

DF/UXとHiRDBとの通信は,ローカルアクセスのUAPと同じくHiRDBのクライアントライブラリを使用します。したがって,DF/UXの開始コマンド(dfstartコマンド)の環境変数にクライアント環境定義を指定する必要があります。DF/UXを自動開始する場合は,/etc/rcファイル内のlocalrcでdfstartコマンドの前にクライアント環境定義を指定してください。DF/UXの自動開始(/etc/rcファイル内のlocalrcの指定方法)については,マニュアル「分散データベース DF/UX」を参照してください。

指定する必要があるクライアント環境定義を次に示します。クライアント環境定義については,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。

注※1
エラーログの出力先として,$PDDIR/spool/dfcを指定します。$PDDIR/spool/dfcは,HiRDB管理者が作成してください。エラーログは,DF/UXシステム管理者のIDで出力されるので,ディレクトリにはDF/UXシステム管理者への書き込み権限を与えてください。

注※2
DF/UXのlimit_access_intervalオペランドの値より大きな値を指定します。分散クライアントの障害対策として,limit_access_intervalオペランドの値で時間監視をします。DF/UXで障害が発生した場合は,PDSWAITTIMEオペランドの値で時間監視をします。