スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
ここでは,RDエリアの入出力エラー(パス障害)が発生した場合に系を切り替える方法について説明します。なお,ここでいう入出力エラーとは,HiRDBがファイルを操作したときにHiRDBが判別できない理由でファイル操作に失敗したエラーを意味し,HiRDBファイルシステムに対するアクセス要求から返されるエラーコードに-1544が出力されるエラーのことです。
pd_db_io_error_actionオペランドにunitdownを指定すると,RDエリアの入出力エラーが発生したときにHiRDB(HiRDB/パラレルサーバの場合はユニット)が異常終了するため,系を切り替えられます。入出力エラーの要因がパス障害の場合は,系の切り替え後に入出力処理ができるようになるため,業務をそのまま続行できます。なお,ここでいうパス障害とは,HiRDBとファイル間の通信経路が何かの要因で切断されているため,ファイルをアクセスできない状態を意味しています。
pd_db_io_error_actionオペランドにunitdownを指定する場合は,「19.20 RDエリアの入出力エラー(パス障害)が発生したときの対処方法」を参照してください。
HiRDBが異常終了した場合に系を切り替えるため,pd_mode_conf = MANUAL2を指定します。HiRDBが異常終了した場合に系を切り替えないとき(異常終了した系でHiRDBを再開始するとき)は,pd_mode_conf = MANUAL1を指定します。
HAモニタ又はHitachi HA Toolkit Extensionのswitchtypeオペランドにswitchを指定します。switchを指定すると,HiRDBが異常終了した場合に系を切り替えます。
モニタモードの場合はHiRDBが異常終了しても,自動的に系を切り替えられません。ユーザの運用(系切り替え用のシェルの実行など)で系を切り替えます。系切り替えの運用例を次に示します。
入出力エラーが発生してHiRDBが異常終了した場合は系を切り替えて処理を続行してください。そして,出力されたメッセージを調査して対策してください。対策後,必要に応じて再度系を切り替えるか,又はHiRDBを一度終了して再度開始してください。なお,系の切り替え後も入出力エラーが発生するとRDエリアは障害閉塞します。この場合,データベース回復ユティリティ(pdrstrコマンド)でRDエリアを回復してください。
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