スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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26.19.4 待機系の起動に時間が掛かる場合の確認作業

待機系の起動処理には実行系の起動を待ち合わせる処理があります。高速系切り替え機能を使用する待機系ユニットの起動に時間が掛かる場合は次に示すことを確認してください。

  1. 実行系が起動しているか確認してください。起動していない場合は実行系を起動してください。
  2. 待機系HiRDBが内部的に発行するpdenvcpコマンドが無応答になっていないか,pdls -d prc -aコマンドで確認してください。無応答の場合は,実行系に_pd0envcコマンドプロセスが残っていないかを確認してください。残っている場合は,このプロセスを終わらせた後に待機系を再起動してください。
  3. 実行系HiRDBが内部的に発行するpdenvcpコマンドが,RPC,ファイル入出力処理で停止してないかpdls -d rpcコマンドで確認してください。ネットワークやOSの障害要因を取り除いた後に待機系を再起動してください。
  4. 系の切り替え時に待機系の起動処理がタイムアウトする場合は,pd_system_complete_wait_timeオペランド(pdstartコマンドの完了待ち時間)の値を見直してください。待機系の起動時間を考慮した値を設定した後に待機系を再起動してください。なお,タイムアウトした場合は,pdls -d prc -aコマンドで実行系に_pd0envcコマンドプロセスが残ってないかを確認してください。残っている場合は,このプロセスを終わらせた後に待機系を再起動してください。
  5. リストを多数使用していると,リストの初期化処理によって系の切り替え時間が掛かることがあります。この場合,リストの初期化時期の変更を検討してください。pd_list_initialize_timingオペランドでリストの初期化時期を変更できます。リストの初期化時期の変更方法については,「13.21(9)リストの初期化(削除)時期の変更」を参照してください。