スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
次の表に示す操作内容によっては,代替部を再度開始する必要があります。代替部を再度開始しないと,系切り替えが発生したときに代替部が異常終了します。
表26-48 代替BESユニット又は代替部を再度開始する必要がある操作
分類 | 操作 | 代替BESユニット(代替部)を再度開始する必要の有無 | ||
---|---|---|---|---|
操作内容 | 実行系サーバを単独で正常停止した後の再起動の有無※1 | |||
SQLの実行 | 定義系SQLの実行 | なし | − | |
あり | ○ | |||
HiRDBシステム構築後最初の抽象データ型の定義(CREATE TYPE文の実行) | なし | ○ | ||
あり | ○ | |||
運用コマンド又はユティリティの実行 | 構成変更ユティリティ(pdmod)の実行 | HiRDBファイルシステム領域の世代登録 | なし | − |
あり | − | |||
HiRDBファイルシステム領域の世代削除 | なし | − | ||
あり | − | |||
監査人の登録 | なし | − | ||
あり | − | |||
監査証跡表の作成 | なし | − | ||
あり | ○ | |||
上記以外の操作 | なし | ○※2 | ||
あり | ○※2 | |||
次のどれかのコマンドを実行
|
なし | − | ||
あり | ○ | |||
HiRDBシステム構築後最初のpdplgrgstコマンドの実行(CREATE TYPE文の実行) | なし | ○ | ||
あり | ○ | |||
システム共通定義の変更 | 次のどれかの定義の変更
|
なし | − | |
あり | ○ |
代替部が異常終了した場合は,pdstart -q -cコマンドで代替部を開始してください。
なお,代替中に前記の操作をした場合は,正規BESユニットを一度終了してから再度開始してください。正規BESユニットを再度開始しないと,系切り替え(系の切り戻し)が発生したときに正規BESユニットが異常終了します。正規BESユニットが異常終了した場合は,正規BESユニットをpdstart -qコマンド又はpdstart -uコマンドで開始してください。
1:1スタンバイレス型系切り替え機能では系の切り替え時間を最小限に抑えるため,系切り替えの発生時に全面回復で必要なRDエリアだけをオープンして,そのほかのRDエリアはオープンしません。したがって,正規BES下のRDエリアのオープン契機は次のようになります。
RDエリアのオープン契機については,「15.6 RDエリアのオープン契機を変更する方法(RDエリアの属性変更)」を参照してください。
影響分散スタンバイレス型系切り替え機能では,系切り替え時間を最小限に抑えるため,系切り替えの発生時に全面回復で必要なRDエリアだけをオープンして,そのほかのRDエリアはオープンしません。したがって,RDエリアのオープン契機は次のようになります。
影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を使用した場合のRDエリアオープン契機については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム定義」のpd_rdarea_open_attribute_useオペランド,及びpd_rdarea_open_attributeオペランドの説明を参照してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2016, Hitachi, Ltd.