スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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26.11.2 ネットワーク構成例

<この項の構成>
(1) IPアドレスを引き継ぐ場合
(2) IPアドレスを引き継がない場合

(1) IPアドレスを引き継ぐ場合

IPアドレスを引き継ぐ場合は,論理IPアドレスと論理IPアドレスに対応するホスト名(IPタイプリソースに設定するIPアドレスのホスト名)を設定します。また,この論理IPアドレスは系切り替え機能によって複数のサーバマシン上で再配置できるように設定してください。IPアドレスを引き継ぐ場合のネットワーク構成例を次の図に示します。

図26-58 IPアドレスを引き継ぐ場合のネットワーク構成例(ClusterPerfect使用時)

[図データ]

〔説明〕
  • 論理IPアドレス(Service IP:192.168.1.1.)と論理IPアドレスに対応するホスト名(logicalhost)を設定します。
  • サーバマシン1とサーバマシン2にはHiRDBがインストールされています。
  • MMCのマシンにはサーバマシン1とサーバマシン2を監視するClusterPerfectがインストールされています。
  • /mirror1はマウントポイントです。
  • 共有ディスク装置(/mirror1)にはHiRDBのシステムファイルを作成します。

(2) IPアドレスを引き継がない場合

IPアドレスを引き継がない場合は,現用系と予備系とで異なるIPアドレス及びホスト名を設定します。したがって,HiRDBのシステム共通定義のpdunit -cオペランドに予備系のホスト名を指定する必要があります。IPアドレスを引き継がない場合のネットワーク構成例を次の図に示します。

図26-59 IPアドレスを引き継がない場合のネットワーク構成例(ClusterPerfect使用時)

[図データ]

〔説明〕
  • サーバマシン1とサーバマシン2にはHiRDBがインストールされています。
  • MMCのマシンにはサーバマシン1とサーバマシン2を監視するClusterPerfectがインストールされています。
  • /mirror1はマウントポイントです。
  • 共有ディスク装置(/mirror1)にはHiRDBのシステムファイルを作成します。