スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
(1) スタンバイ型系切り替え機能の場合
(a) 現用系と予備系で一致させること
現用系及び予備系で,次に示すことを一致させてください。
- HiRDB及び関連プログラムプロダクトのバージョン
- HiRDB管理者の環境(ユーザID,グループID,環境変数)
- HiRDB運用ディレクトリの絶対パス名
- HiRDBシステム定義の内容
- HiRDBファイルの設定形式
- ユーザの実行形式プログラム
(b) 環境設定に関する注意事項
- 現用系及び予備系の両方にHiRDBの環境設定を行ってください。また,現用系及び予備系HiRDBのバージョンを合わせてください。また,HiRDBをバージョンアップする場合は,現用系及び予備系の両方をバージョンアップしてください。
- HiRDB運用ディレクトリを共有ディスク上に作成しないでください。
- DNSサーバを使用しない場合は再配置可能なIPアドレスをhostsファイルに登録してください。
- サーバモードで実行する場合は,次に示す製品をインストールして環境設定をしてください。
- Hitachi HA Toolkit Extension(現用系及び予備系のマシン):クラスタソフトウェアがHAモニタの場合は不要です。
- 回復不要FESユニットには系切り替え機能を適用できません。
- マルチスタンバイ構成を適用する場合は,クラスタソフトウェアのマルチスタンバイ機能を有効にする必要があります。マルチスタンバイ機能の設定方法については,各クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- ClusterPerfect使用時の注意事項
- HiRDBの環境設定をする前に,ClusterPerfectのデーモンを次に示すコマンドで停止してください。このコマンドの実行にはroot権限が必要です。
- # /etc/rc.d/init.d/dncware_daemon stop
- ClusterPerfectのデーモンを開始するときは,次に示すコマンドを実行してください。
- # /etc/rc.d/init.d/dncware_daemon start
(2) 1:1スタンバイレス型系切り替え機能の場合
- 次に示す製品をインストールして環境設定をしてください。
- HiRDB Advanced High Availability(全サーバマシン)
- Hitachi HA Toolkit Extension(正規BESユニットと代替BESユニット):クラスタソフトウェアがHAモニタの場合は不要です。
- 正規BESユニット及び代替BESユニット内にはバックエンドサーバだけを定義してください。ユニット内にバックエンドサーバ以外のサーバを定義すると,そのユニットには1:1スタンバイレス型系切り替え機能を適用できません。
- 代替BES用のHiRDB運用ディレクトリの準備は不要:
1:1スタンバイレス型系切り替え機能では,代替BESユニットのHiRDB運用ディレクトリを使用するため,代替BESのためのHiRDB運用ディレクトリの準備は不要です。すなわち,代替BESのためのpdsetupコマンドは不要です。
- システム定義ファイルの配置:
グループを構成する各ユニットに,全バックエンドサーバ分のバックエンドサーバ定義ファイルを配置してください。バックエンドサーバ定義のデフォルト値としてユニット制御情報定義に設定するパラメタは,システム共通定義,又はバックエンドサーバ定義ファイルに定義しておく必要があります。
(3) 影響分散スタンバイレス型系切り替え機能の場合
- 次に示す製品をインストールして環境設定をしてください。
- HiRDB Advanced High Availability(全サーバマシン)
- Hitachi HA Toolkit Extension(正規ユニットと受け入れユニット):クラスタソフトウェアがHAモニタの場合は不要です。
- 正規ユニット及び受け入れユニット内にはバックエンドサーバだけを定義してください。ユニット内にバックエンドサーバ以外のサーバを定義すると,そのユニットには影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を適用できません。
- ゲストBES用のHiRDB運用ディレクトリの準備は不要:
影響分散スタンバイレス型系切り替え機能では,受け入れユニットのHiRDB運用ディレクトリを使用するため,ゲストBESのためのHiRDB運用ディレクトリの準備は不要です。すなわち,ゲストBESのためのpdsetupコマンドは不要です。
- システム定義ファイルの配置:
グループを構成する各ユニットに,HAグループ内の全バックエンドサーバ分のバックエンドサーバ定義ファイルを配置してください。バックエンドサーバ定義のデフォルト値としてユニット制御情報定義に設定するパラメタは,システム共通定義,又はバックエンドサーバ定義ファイルに定義しておく必要があります。
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