スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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26.4.1 HiRDB/シングルサーバの場合

<この項の構成>
(1) IPアドレスを引き継ぐ場合
(2) IPアドレスを引き継がない場合
(3) IPアドレスを引き継がない場合(クライアント接続用のIPアドレスだけを引き継ぐ場合)

(1) IPアドレスを引き継ぐ場合

IPアドレスを引き継ぐ場合のホスト名の運用方法(指定方法)を次に示します。システム構成は1:1系切り替え構成とします。

●システム構成例(IPアドレスを切り替える場合)

[図データ]

●システム構成例(LANアダプタを切り替える場合)

[図データ]

項目 指定するホスト名
システム共通定義に指定するホスト名 pdunit -x hostA
pdunit -x hostC
pdstart -x hostA
ユニット制御情報定義に指定するホスト名 pd_hostname=host1
rloginするときに指定するホスト名 hostA
運用コマンドに指定するホスト名 シングルサーバの場合 hostA(ホスト名を省略することをお勧めします)
ユティリティ専用ユニットの場合 hostC
ユティリティに指定するホスト名 シングルサーバの場合 hostA(ホスト名を省略することをお勧めします)
ユティリティ専用ユニットの場合 hostC
メッセージに表示されるホスト名 hostA
統計情報に表示されるホスト名 hostA
クライアント環境定義のPDHOSTオペランドに指定するホスト名 hostA

注※ ホスト名の代わりにユニット識別子が指定できます。

(2) IPアドレスを引き継がない場合

IPアドレスを引き継がない場合のホスト名の運用方法(指定方法)を次に示します。システム構成は1:1系切り替え構成とします。

●システム構成例

[図データ]

ポイント
標準ホスト名を同じ(host1=host2)にすると,系の切り替わりをHiRDBが認識できません。したがって,標準ホスト名は異なる名称にしてください。
 
項目 指定するホスト名
システム共通定義に指定するホスト名 pdunit -x hostA -c hostB
pdunit -x hostC
pdstart -x hostA
ユニット制御情報定義に指定するホスト名 pd_hostname=host1
rloginするときに指定するホスト名 hostA又はhostB(実行系のホスト名を指定します)
運用コマンドに指定するホスト名※1 シングルサーバの場合 hostA(ホスト名を省略することをお勧めします)
ユティリティ専用ユニットの場合 hostC
ユティリティに指定するホスト名 シングルサーバの場合 hostA(ホスト名を省略することをお勧めします)
ユティリティ専用ユニットの場合 hostC
メッセージに表示されるホスト名 hostA
統計情報に表示されるホスト名 hostA
クライアント環境定義のPDHOSTオペランドに指定するホスト名 hostA及びhostB※2

注※1
ホスト名の代わりにユニット識別子が指定できます。

注※2
クライアント環境定義のPDHOSTオペランドに現用系及び予備系のホスト名を指定してください。そうすれば,系が切り替わった後もPDHOSTオペランドの指定値を変更する必要はありません。ただし,実行系が現用系から予備系に切り替わると,UAPは一度現用系(待機系)に接続を試みて失敗した後に予備系(実行系)に接続するため,UAPの接続処理時間がその分だけ長くなります。この問題を解決するには,クライアント接続用のホスト名をエイリアスIPアドレスで設定し,そのIPアドレスを引き継ぐようにしてください。この場合のホスト名の指定方法については,「(3) IPアドレスを引き継がない場合(クライアント接続用のIPアドレスだけを引き継ぐ場合)」を参照してください。

(3) IPアドレスを引き継がない場合(クライアント接続用のIPアドレスだけを引き継ぐ場合)

HiRDB/シングルサーバが使用するIPアドレスは引き継がないが,クライアント接続用のIPアドレスは引き継ぐ場合のホスト名の運用方法(指定方法)を次に示します。システム構成は1:1系切り替え構成とします。

●システム構成例

[図データ]

〔説明〕
  • hostA及びhostBはHiRDB/シングルサーバが使用するホスト名で,IPアドレスを引き継ぎません。
  • hostCはクライアント接続用のホスト名(エイリアスIPアドレス)で,IPアドレスを引き継ぎます。
    ポイント
    標準ホスト名を同じ(host1=host2)にすると,系の切り替わりをHiRDBが認識できません。したがって,標準ホスト名は異なる名称にしてください。
 
項目 指定するホスト名
システム共通定義に指定するホスト名 pdunit -x hostA -c hostB
pdstart -x hostA
ユニット制御情報定義に指定するホスト名 pd_hostname=host1
rloginするときに指定するホスト名 hostA又はhostB(実行系のホスト名を指定します)
運用コマンドに指定するホスト名 hostA(ホスト名を省略することをお勧めします)
ユティリティに指定するホスト名 hostA(ホスト名を省略することをお勧めします)
メッセージに表示されるホスト名 hostA
統計情報に表示されるホスト名 hostA
クライアント環境定義のPDHOSTオペランドに指定するホスト名 hostC

注※ ホスト名の代わりにユニット識別子が指定できます。