スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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25.6 障害発生時の運用

ここでは,障害発生時の運用方法について説明します。

<この節の構成>
(1) HiRDBに障害が発生した場合
(2) ディレクトリサーバに障害が発生した場合

(1) HiRDBに障害が発生した場合

HiRDBに障害が発生してもディレクトリサーバに影響はありません。HiRDBの障害を対策してください。

(2) ディレクトリサーバに障害が発生した場合

ディレクトリサーバに障害が発生した場合,ディレクトリサーバでユーザ認証ができないため,ユーザがHiRDBに接続できなくなります。障害の対策方法については,Sun Java System Directory Serverのドキュメントを参照してください。

(a) 障害が回復するまでHiRDBだけで運用を行いたい場合

ディレクトリサーバの障害が回復するまで,HiRDBだけで運用を行う場合の手順を次に示します。

〈手順〉
  1. pdstopコマンドでHiRDBを正常終了してください。
  2. pd_directory_serverオペランドを削除してください。
  3. pdstartコマンドでHiRDBを正常開始してください。
  4. HiRDBをアクセスするユーザにGRANT文でCONNECT権限を与えてください。ディレクトリサーバに登録したユーザIDとパスワードをGRANT文に指定してください。
  5. ロールに表のアクセス権限を与えていた場合,ロールに属するユーザにGRANT文で表のアクセス権限を与えてください。
注※
システム構成変更コマンド(pdchgconfコマンド)を使用すると,HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更できるため,ここでHiRDBを正常終了する必要がありません。ただし,このコマンドを使用する場合はHiRDB Advanced High Availabilityが必要になります。HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更する方法については,「9.2 HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更する方法(システム構成変更コマンド)」を参照してください。
(b) ディレクトリサーバ連携機能を使用した運用を再開する場合

(a)で説明した運用中にディレクトリサーバの障害が回復して,ディレクトリサーバ連携機能を再開する場合の手順を次に示します。

〈手順〉
  1. pdstopコマンドでHiRDBを正常終了してください。
  2. pd_directory_serverオペランドを指定してください。
  3. pdstartコマンドでHiRDBを正常開始してください。
  4. REVOKE文で,(a)で与えたCONNECT権限及びアクセス権限を削除してください。
注※
システム構成変更コマンド(pdchgconfコマンド)を使用すると,HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更できるため,ここでHiRDBを正常終了する必要がありません。ただし,このコマンドを使用する場合はHiRDB Advanced High Availabilityが必要になります。HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更する方法については,「9.2 HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更する方法(システム構成変更コマンド)」を参照してください。