スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
25.5.3 ディレクトリサーバ連携機能を中止する場合
ディレクトリサーバ連携機能を中止する場合の手順を次に示します。
- 〈手順〉
- ロールに表のアクセス権限を与えている場合は,ディレクトリサーバ連携機能を使用している状態でロールに対する権限を削除します。
- pdstopコマンドでHiRDBを正常終了又は計画停止します。※1
- pd_directory_serverオペランドを削除してディレクトリサーバ連携機能の使用を中止します。pd_directory_serverオペランドを削除すると,ロールに対する権限を削除できません。※2
- pdstartコマンドでHiRDBを開始します。これ以降,ユーザ権限の確認はHiRDBが行います。
- 必要なユーザ権限をHiRDBに登録します。※3
- 必要に応じてディレクトリサーバからHiRDBユーザの情報を削除してください。
- 注※1
- システム構成変更コマンド(pdchgconfコマンド)を使用すると,HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更できるため,HiRDBを終了する必要はありません。ただし,このコマンドを使用する場合はHiRDB Advanced High Availabilityが必要になります。HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更する方法については,「9.2 HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更する方法(システム構成変更コマンド)」を参照してください。
- 注※2
- ロールに対する権限を削除しないでpd_directory_serverオペランドを削除した場合,次に示す不具合が発生します。
- ユーザIDと同じ名称のロール名があり,両方に表のアクセス権限を与えている場合,表のアクセス権限情報を取得したときにどちらの情報か識別できないことがあります。詳細については「25.5.2 表のアクセス権限情報を取得する方法」を参照してください。
- 注※3
- 登録が必要なユーザ権限を次に示します。
- DBA権限を持つユーザ(HiRDB管理者を含む)
運用中に削除しないかぎりHiRDBに登録されているため,登録する必要はありません。ただし,DBA権限を与えたときにパスワードを指定しなかった場合は,そのユーザはDBA権限を使用できません。この場合は,GRANT DBA文又はGRANT CONNECT文でパスワードを登録してください。
- スキーマ定義権限を持つユーザ
運用中に権限を削除しないかぎりHiRDBに登録されているため,登録する必要はありません。ただし,DBA権限がないユーザにスキーマ定義権限を与えた場合はパスワードが登録されていません。この場合は,GRANT CONNECT文でパスワードを登録してください。
- 監査権限を持つユーザ
運用中に権限を削除しないかぎりHiRDBに登録されているため,登録する必要はありません。
- 前記以外のユーザ
CONNECT権限をHiRDBに登録していないユーザがいる場合は,CONNECT権限をHiRDBに登録してください。
- 表をアクセスする場合
自分が属するロールにしか表のアクセス権限が与えられていなかった場合,表のアクセス権限がないため表をアクセスできなくなっています。この場合,表のアクセス権限を与えてもらってください。また,自分が属するロールに対して与えられていた権限情報は使用できません。必要な権限情報を与えてもらってください。
- パスワードに誤りがある場合
登録されているパスワードに誤りがある場合は,GRANT CONNECT文でパスワードを変更してください。
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