スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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24.1.2 パスワードの文字列制限

<この項の構成>
(1) パスワードに設定できる制限
(2) 既存ユーザに対する影響
(3) 新規ユーザに対する影響
(4) 設定方法

(1) パスワードに設定できる制限

パスワードに設定できる制限を次の表に示します。

表24-2 パスワードに設定できる制限

項目 説明
最小許容バイト数の設定 パスワードの最小許容バイト数を設定できます。
認可識別子の指定禁止 パスワードの文字列中に認可識別子を指定することを禁止できます。
単一文字種の指定禁止 パスワードを同じ文字種(英大文字だけ又は英小文字だけ)だけで構成することを禁止できます。

注※ パスワードに指定できる文字種は次のように分類されています。
  • 英大文字:A〜Z,#,@,\
  • 英小文字:a〜z
  • 数字:0〜9
 
ポイント
パスワードの文字列制限はユーザ単位に設定できません。HiRDBの全ユーザ(DBA権限保持者や,監査人も含む)に対して一律の適用になります。
参考
この機能を使用するかどうかに関係なく,パスワードには次に示す指定規則があります。
  • パスワードには英数字を指定できます。ただし,先頭には英字を指定してください。

(2) 既存ユーザに対する影響

パスワードの文字列制限を設定した場合,制限に違反しているユーザはパスワード無効アカウントロック状態になります。パスワード無効アカウントロック状態のユーザはHiRDBに接続(CONNECT)できなくなります。

パスワード無効アカウントロック状態を解除するには,パスワードを変更する必要があります。パスワードの変更方法については,「24.4.1 ユーザ単位にパスワード無効アカウントロック状態を解除する」を参照してください。

また,パスワードの文字列制限を設定する前に,制限に違反するためパスワード無効アカウントロック状態になるユーザがどのくらいいるかを調査できます。調査方法については,「24.5 パスワード無効アカウントロック状態になるユーザを事前調査する」を参照してください。

(3) 新規ユーザに対する影響

GRANT DBA,GRANT AUDIT,又はGRANT CONNECTでパスワードを設定しますが,そのパスワードが制限に違反している場合,GRANT文を実行できません。

(4) 設定方法

CREATE CONNECTION SECURITYでパスワードの文字列制限を設定します。設定方法については,「24.2 パスワードの文字列制限を新規設定する」を参照してください。

パスワードの文字列制限の運用方法については,24.2〜24.8と24.12を参照してください。