スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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23.18 監査証跡の非同期出力時に使用するバッファのすべての面が,バッファから監査証跡ファイルへの出力待ちとなった場合

<この節の構成>
(1) HiRDBの動作
(2) 対処方法

(1) HiRDBの動作

pd_aud_async_buff_sizeオペランドに4,096以上の値を設定して,監査証跡の出力方式に非同期出力を選択した場合,監査証跡の出力契機が発生すると,監査証跡を一時的に非同期出力用のバッファに格納します。その後,非同期出力用のバッファから監査証跡ファイルへ出力する契機で,すべての面のバッファが,バッファから監査証跡ファイルへの出力待ちとなった場合は,次の表に示すとおりにHiRDBは動作します。

表23-43 すべての面の非同期出力用バッファが,バッファから監査証跡ファイルへの出力待ちとなった場合のHiRDBの動作

障害発生時の条件 HiRDBの動作 監査証跡の取扱い
非同期出力用バッファの状態 pd_aud_no_standby_file_oprオペランドの値 非同期出力用バッファに出力済みで,監査証跡ファイルに出力していない監査証跡 今回出力する監査証跡
すべての面のバッファがファイルへの出力待ちになってから180秒経過する前 バッファから監査証跡ファイルへの出力処理が動作して,空きバッファができるまでの間,監査証跡出力処理を待ち合わせる バッファから監査証跡ファイルへの出力処理によって,監査証跡ファイルに出力する 空きとなったバッファに格納する
すべての面のバッファがファイルへの出力待ちになってから180秒経過した後 down KFPS05722-Eメッセージを出力し,HiRDBユニットを強制停止する すべて破棄する 破棄する
forcewrite KFPS05723-Wメッセージを出力し,一番古いバッファに監査証跡を強制的に格納して,監査証跡出力処理を続行する 一番古いバッファに格納した監査証跡のみ破棄する 空きとなったバッファに格納する

(2) 対処方法

障害が発生した際の対処方法を下記に示します。