スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
自動データロード実行中に障害が発生した場合のHiRDBの動作と,HiRDB管理者又は監査人の取る対処方法を次の表に示します。
表23-36 自動データロード実行中の障害内容と対処方法
障害内容 | 障害原因 | HiRDBの動作 | 機能の継続 | HiRDB管理者又は監査人の対処方法 |
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監査証跡表が存在しない場合 | 監査証跡表を作成する前に,監査証跡ファイルのスワップが発生しました。 | KFPL15029-Eメッセージを出力し,データロードを中止します。 | × | 【管理者】 pdmodコマンドを実行し,監査証跡表を作成してください。 |
pdloadの最大同時実行数が超過した場合 | pd_utl_exec_modeに0を指定している場合,自動データロード以外で実行しているpdloadコマンドが32個を超えました。 | 実行中のpdloadコマンドが終了した後に,データロードを開始します。 | ○ | 【管理者】 pdloadコマンドの最大同時実行数を見直し,必要であればpd_utl_exec_modeの値を1に変更してください。 |
pdloadの最大同時接続数が超過した場合 | pdloadコマンドの最大同時接続数が,pd_max_usersで指定している値を超えました。 | KFPA11932-Eメッセージを出力します。データロードはいったん中止しますが,時間を置いて再実行します。 | ○ | 【管理者】 pdloadコマンドの最大同時接続数を見直し,必要であればpd_max_usersの値を大きくしてください。 |
排他確保エラーが発生した場合 | 監査証跡表をNOWAIT検索以外の方法で参照しているUAPが存在しています。 | KFPA11770-Iメッセージを出力し,データロードを中止します。 | ○ | 【監査人】 監査証跡表の参照に時間が必要な場合は,pdaudatld -tコマンドで一時的に自動データロード機能を停止するか,NOWAIT検索による参照を検討してください。 |
RDエリアへアクセスできない場合 | 監査証跡表を格納したRDエリアが閉塞又はクローズしています。 | KFPL23500-Eメッセージを出力し,データロードを中止します。 | × | 【管理者】 監査証跡表が格納されているRDエリアの状態をオープンにしてください。 |
監査証跡ファイルの読み込みエラーが発生した場合 | 監査証跡ファイル(HiRDBファイル)の内容を読み込みできません。 | KFPS05704-Eメッセージを出力し,データロードをロールバックして処理を中止します。 | × | 【管理者】 メッセージの内容を参照して,障害を取り除いてください。 |
監査証跡ファイルの書き込みエラーが発生した場合※3 | 監査証跡ファイルのステータス変更(データロード済み状態への変更)に失敗しました。 | KFPS05704-Eメッセージを出力し,データロードをロールバックして処理を中止します。 | × | 【監査人】 次の手順で対処してください。 1. syslogfileを参照し,自動データロード中に異常終了した監査証跡ファイルを特定します※1。 2. 1.で特定したファイル名を指定し,pdloadコマンドを手動で実行します※2。 3. pdaudatld -bコマンドを実行して,自動データロード機能を再開始します。 |
データロード待ち状態の監査証跡ファイルが存在しない場合 | 監査人が監査証跡表へのデータロードを手動で行いました。 | KFPL23201-Wメッセージを出力します。 | ○ | 対策は不要です。 |
RDエリアの容量が不足している場合 | 監査証跡表のデータを退避又は削除しなかったため,RDエリアの容量が不足しました。 | KFPA11756-Eメッセージを出力し,データロードをロールバックして処理を中止します。 | × | 【監査人】 監査証跡表に不要なデータがある場合は,削除してください。又は,HiRDB管理者にRDエリアの拡張を依頼してください。 【管理者】 監査人から依頼があった場合,RDエリアを拡張してください。 |
監査証跡表が更新できない場合 | 監査証跡表にデータロードできません。 | 障害の原因をSQLメッセージに出力し,データロードをロールバックして処理を中止します。 | × | 【管理者】 SQLメッセージの内容を参照して,障害を取り除いてください。 |
通信エラー(サーバ起動)が発生した場合 | pdloadからのサーバ起動ができません。サーバやユニットがダウンしているおそれがあります。 | KFPL20000-Eメッセージを出力し,データロードを中止します。 | × | 【管理者】 メッセージの内容を参照して,障害を取り除いてください。 |
通信エラー(データ送受信)が発生した場合 | 監査証跡ファイルのあるユニットから,監査証跡表のあるユニットにデータが送信できません。 | KFPL20000-Eメッセージを出力してアボートします。これに伴いデータロードをロールバックして,処理を中止します。 | × | 【管理者】 メッセージの内容を参照して,障害を取り除いてください。 |
プロセスがダウンした場合※3 | 自動データロードを行うpdloadがキャンセルされたか,サーバがダウンしました。 | KFPS01820-Eメッセージを出力してアボートします。 | × | 【管理者】 自動データロードを行うpdloadのプロセスに対して,pdcancelコマンドを実行しないでください。 上記の要因に当てはまらない場合は,メッセージの内容を参照して,障害を取り除いてください。対処できない場合は,保守員に連絡してください。 |
自動データロード機能を適用中にHiRDBで障害が発生した場合のHiRDBの動作と,対処方法を次の表に示します。HiRDB管理者は,対処方法の内容を基に,障害原因に応じた対処をしてください。
表23-37 自動データロード機能適用中のHiRDBの障害内容と,対処方法
障害内容 | 障害原因 | HiRDBの動作 | 機能の継続 | HiRDB管理者の対処方法 |
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監査証跡ファイルにスワップが発生した時,MGRユニットへの通信が失敗した場合 |
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○ |
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監査証跡ファイルにスワップが発生したのに,自動データロード対象にならない場合 | MGRユニットと,スワップした監査証跡ファイルのある非MGRユニットの間で,通信障害が発生しています。 | 原因を調査し,MGRユニットと非MGRユニット間の通信障害を解消してください。 | ||
自動データロードで,pdloadの起動に失敗した場合 |
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○ |
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自動データロード対象のファイルが存在するのに,自動データロードが実行されない場合 |
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○ |
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ユニットダウンにより,自動データロードがエラー終了した場合 | 自動データロード中の監査証跡ファイル又は監査証跡表のある非MGRユニットが,強制停止,異常終了,又は系切り替えを行いました。 | KFPS05713-Eメッセージを表示します。 | × | pdstart -qで非MGRユニットを再開始してください。 |
MGRユニットが強制停止,異常終了,又は系切り替えを行いました。 |
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○ | pdstart -qでMGRユニットを再開始してください。 |
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