スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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21.3 データベース状態解析ユティリティからチューニング情報を取得する方法

ここでは,データベース状態解析ユティリティからチューニング情報を取得する方法について説明します。

<この節の構成>
(1) チューニング情報を取得するための準備
(2) チューニング情報の取得

(1) チューニング情報を取得するための準備

実行者 HiRDB管理者

データベース状態解析ユティリティからチューニング情報を取得する場合,該当するRDエリアは,次の表に示す状態にする必要があります。したがって,pddblsコマンドでRDエリアの状態を確認した後,データベース状態解析ユティリティを実行してください。

DBA権限だけを持っているユーザは,RDエリアの状態を確認できないため,HiRDB管理者へ連絡し,実行できる状態かどうかを問い合わせてください。

表21-7 データベース状態解析ユティリティからチューニング情報を取得するときのRDエリアの状態

RDエリアの種類 RDエリアの状態
データディクショナリ用RDエリア
  • 閉塞なしオープン状態
  • 参照可能閉塞オープン状態
データディクショナリLOB用RDエリア
レジストリ用RDエリア
レジストリLOB用RDエリア
リスト用RDエリア
ユーザ用RDエリア
ユーザLOB用RDエリア
RDエリアのオープン属性がINITIALの場合
  • 閉塞なしオープン状態
  • 参照可能閉塞オープン状態
RDエリアのオープン属性がDEFER又はSCHEDULEの場合
  • 閉塞なしオープン状態
  • 閉塞なしクローズ状態
  • 参照可能閉塞オープン状態
  • 参照可能閉塞クローズ状態

(2) チューニング情報の取得

実行者 DBA権限を持っているユーザ

ここでは,チューニング情報の取得手順(運用コマンドの入力からデータベース状態解析ユティリティの実行までの運用方法)について説明します。チューニング情報の取得手順(データベース状態解析ユティリティからチューニング情報を取得する場合)を次の図に示します。

図21-5 チューニング情報の取得手順(データベース状態解析ユティリティからチューニング情報を取得する場合)

[図データ]

注※
RDエリアオープン属性がDEFFER又はSCHEDULEの場合で,参照可能閉塞状態又は閉塞なしのときは,オープン状態にする必要はありません。

〔説明〕
  1. pddblsコマンドでRDエリアの状態を確認します。
  2. 障害閉塞中の場合は障害回復をした後にpdrelsコマンドで閉塞状態を解除します。その後,再実行します。
  3. コマンド閉塞中の場合はpdrelsコマンドでRDエリアの閉塞状態を解除します。
  4. クローズ状態の場合はpdopenコマンドでオープン状態にします。
  5. データベース状態解析ユティリティを実行します。その実行結果を基にしてチューニングを実施してください。
  6. 4でオープン状態にした場合はpdcloseコマンドでクローズ状態に戻します。3でコマンド閉塞中にした場合はpdrelsコマンドでコマンド閉塞中を解除します。