スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
pdstbeginコマンドで統計ログの取得を開始します。HiRDBの開始時から統計ログを取得する場合は,システム共通定義のpdstbeginオペランドを指定してください。pdstbeginオペランドを指定した場合,pdstbeginコマンドの実行は不要です。
- 注意
- 統計ログの取得中にシンクポイントが2回以上発生しないと,次に示す統計情報は取得されません。確実に取得するには,pdstbeginコマンドの入力直後にpdlogsyncコマンドでシンクポイントを取得し,pdstjsync又はpdstendコマンドの入力直前にpdlogsyncコマンドでシンクポイントを取得してください。
- グローバルバッファに関する統計情報
- データベース操作に関するHiRDBファイルの統計情報
- デファードライト処理に関する統計情報
- インデクスに関する統計情報
- 参考
- 統計ログの取得を終了する場合はpdstendコマンドを実行します。
(2) 統計ログを統計ログバッファから統計ログファイルに出力する
pdstjsyncコマンドで,統計ログバッファに格納されている統計ログを統計ログファイルに出力します。
- 参考
- 統計ログバッファに格納されている統計ログが,統計ログファイルに出力される契機を次に示します。
- 統計ログバッファの満杯時
- pdstjsyncコマンドの実行時
- pdstendコマンドの実行時
- HiRDBの終了時(正常終了又は計画停止)
次に示すどちらかの方法で,統計ログファイルの内容をアンロードし,アンロード統計ログファイルを作成してください。通常は,OSのcpコマンドで,アンロード統計ログファイルを作成してください。
- OSのcpコマンド
- HiRDBが提供するシェルスクリプト(pdstjacm)
- ポイント
- 統計ログを複数のサーバマシンに出力した場合(HiRDB/パラレルサーバ)は,pdstjacmでアンロード統計ログファイルを作成してください。例えば,HiRDB/パラレルサーバでシステムの稼働に関する情報を取得すると,統計ログは複数のサーバマシンに出力されます。この場合,pdstjacmでアンロード統計ログファイルを特定のサーバマシンに作成する必要があります。pdstjacmについては,「21.1.4 アンロード統計ログファイルを特定のサーバマシンに作成するシェルスクリプト」を参照してください。
- 注意
- HiRDBの稼働中に統計ログファイルをアンロードする場合,OSのmvコマンド又はrmコマンドなどで統計ログファイルを削除しないでください。削除すると,それ以降の統計情報が出力されなくなります。削除してしまった場合は,HiRDBを再度開始するか,又はpdstjswapコマンドを実行してください。
(4) 統計解析ユティリティを実行する
(3)で作成したアンロード統計ログファイルを入力情報として,統計解析ユティリティを実行します。HiRDB管理者はその実行結果を基にして,HiRDB又はUAPのチューニングを実施してください。
- 参考
- 統計情報は,pdstbeginコマンドの入力からpdstend(又はpdstjsync)コマンドの入力までが対象となるため,コマンドの入力時期によってはUAPに関する統計情報とSQLに関する統計情報が一致しないことがあります。
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