スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
ここでは,コミット処理中に障害が発生したときのトランザクション決着種別の確認方法について説明します。
トランザクションの実行中に障害が発生した場合,サーバごとにコミット処理又はロールバック処理を行います。処理の完了後,サーバごとにトランザクション情報とトランザクション決着種別をKFPS00990-Iメッセージに付加して出力します。また,障害が発生して独自にロールバック決着した場合は,更新ブランチがあったサーバのトランザクション情報とトランザクション決着種別をKFPS00973-Iメッセージに付加して出力します。
障害が発生したときのトランザクション決着種別の確認方法を次の図に示します。UAPにコミットエラーが返信された場合もこの手順に従って確認してください。
図19-7 障害が発生したときのトランザクション決着種別の確認方法
コミット時の障害によるトランザクションの決着種別を次の表に示します。なお,表中のトランザクション決着種別は,フロントエンドサーバ又はバックエンドサーバのユニットが異常終了しなかった場合に限ります。
表19-22 コミット時の障害によるトランザクションの決着種別
| 項番 | 障害のタイミング | フロントエンドサーバ | バックエンドサーバ 又はディクショナリサーバ |
トランザクション決着種別 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| KFPS00973-I,又はKPFS00990-Iメッセージ | メッセージに出力される決着種別 | KFPS00973-I,又はKPFS00990-Iメッセージ | メッセージに出力される決着種別 | |||
| 1 | コミット処理時 | あり | コミット | あり | コミット | コミット |
| 2 | ロールバック | ロールバック | ||||
| 3 | なし | − | コミット | |||
| 4 | ロールバック | あり | コミット | コミット | ||
| 5 | ロールバック | ロールバック | ||||
| 6 | なし | − | ロールバック | |||
| 7 | なし | − | あり | コミット | コミット | |
| 8 | ロールバック | ロールバック | ||||
| 9 | なし | − | コミット | |||
| 10 | トランザクション決着前 | あり | ロールバック | あり | ロールバック | ロールバック |
| 11 | なし | − | ロールバック | |||
| 12 | なし | あり | ロールバック | ロールバック | ||
| 13 | なし | − | − | |||
(凡例)−:該当しません。
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