この機能を適用した場合,次の情報の出力,及び各項目のチェックを実行します。
- ●デファードライトプロセス,HiRDBサーバプロセス共通の実行内容
- モジュールトレースに,次の情報を出力します。
- セマフォ値
- 内部フラグ(管理テーブル状態フラグ)の履歴
- セマフォ発行履歴
- ●デファードライトプロセスの実行内容
- 次の二つの情報をチェックします。
- セマフォ発行時の値
- 内部フラグ(管理テーブル状態フラグ)をONに変更した回数
- これらの内容が一致しない場合,KFPH23203-Eメッセージを出力します。
- ●HiRDBサーバプロセスの実行内容
- 次の二つの情報をチェックします。
- トランザクション終了時及びセマフォ発行時に内部フラグ(管理テーブル状態フラグ)をOFFに変更した回数
- セマフォ発行回数
- これらの内容が一致しない場合,HiRDBは次の処理を行います。
- KFPH23204-Eメッセージを出力します。
- デファードライトプロセスを強制終了してcoreを取得し,HiRDBサーバプロセスを停止します。
この機能を適用する場合は,次の手順でモジュールトレース領域サイズを拡張してください。
- HiRDBを正常停止します。
- システム共通定義$PDCONFPATH/pdsysに,次のオペランドを追加します。
set pd_module_trace_max = 16383
指定値はモジュールトレースのエントリ数を示します(1エントリ当たり48バイト)。
- HiRDBを正常開始します。
注 モジュールトレース領域サイズを拡張すると,拡張した分のメモリ量がHiRDBサーバプロセスごとに増えます(デフォルトでは,126エントリが設定されます)。
(c) メッセージ出力時の対処方法
メッセージが出力された場合は,次の方法で対処してください。
- ●出力メッセージがKFPH23203-Eの場合
- デファードライトプロセスで内部矛盾を検知したことを示します。保守員の指示に従って,システム情報を採取してください。
- ●出力メッセージがKFPH23204-Eの場合
- HiRDBサーバプロセスで内部矛盾を検知したことを示します。$PDDIR/spoolディレクトリに出力されるトラブルシュート情報を採取してください。
- デファードライト処理の並列WRITE機能を使用していない場合,デファードライトプロセス一つにつき,次のメモリ所要量が増えます。
《32ビットの場合》
320バイト×サーバに定義したグローバルバッファ数
《64ビットの場合》
640バイト×サーバに定義したグローバルバッファ数
- デファードライト処理の並列WRITE機能を使用している場合,並列WRITE機能を使用しているサーバ一台につき,次の共用メモリ所要量が増えます。
《32ビットの場合》
320バイト×サーバに定義したグローバルバッファ数
《64ビットの場合》
640バイト×サーバに定義したグローバルバッファ数
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