スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

[目次][索引][前へ][次へ]

19.1.4 サーバプロセスで障害が発生したときの対処方法

HiRDBのサーバプロセスで障害が発生した場合,HiRDBはそのサーバプロセスを異常終了します。このとき,HiRDBはトランザクション回復プロセスを起動してサーバごとにロールバックします。その後,該当するサーバプロセスが自動的に再起動されるため,HiRDB管理者は特に対処する必要がありません。

ただし,障害の影響度によっては,HiRDBはそのサーバプロセスを実行しているユニットを異常終了します。このとき,HiRDB管理者は異常終了したユニットを再開始する必要があります。ただし,pd_mode_confオペランドの指定によっては自動的にユニットが再開始されます。

次に,サーバプロセスの異常終了によって,ユニットが異常終了したときのHiRDB管理者の処置について説明します。

<この項の構成>
(1) HiRDB/シングルサーバの場合
(2) HiRDB/パラレルサーバの場合

(1) HiRDB/シングルサーバの場合

HiRDB/シングルサーバが異常終了したときのHiRDB管理者の処置を次の表に示します。

表19-2 HiRDB/シングルサーバが異常終了したときのHiRDB管理者の処置

HiRDBの処理 HiRDB管理者の処置
HiRDB/シングルサーバを異常終了します。 障害の原因を取り除いて,HiRDB/シングルサーバを再開始してください。ただし,pd_mode_confオペランドの指定によっては自動的にHiRDB/シングルサーバが再開始されます。その後,処理中の操作を再実行してください。

(2) HiRDB/パラレルサーバの場合

HiRDB/パラレルサーバが異常終了したときのHiRDB管理者の処置を次の表に示します。

表19-3 HiRDB/パラレルサーバが異常終了したときのHiRDB管理者の処置

障害発生状況 HiRDBの処理 HiRDB管理者の処置
ユニットコントローラの処理プロセスで障害が発生したとき 該当するプロセスがあるユニットを異常終了します。 該当するユニットを再開始してください。ただし,pd_mode_confオペランドの指定によっては自動的にユニットが再開始されます。
システムマネジャプロセスで障害が発生したとき システムマネジャがあるユニットを異常終了します。システムマネジャが停止している間は,運用コマンド及びUAPの実行を受け付けません。また,その間のメッセージログを取得できません。 障害の原因を取り除いて,該当するユニットを再開始してください。ただし,pd_mode_confオペランドの指定によっては自動的にユニットが再開始されます。その後,処理中の操作を再実行してください。
フロントエンドサーバプロセスで障害が発生したとき フロントエンドサーバがあるユニットを異常終了します。フロントエンドサーバが停止している間は,処理要求を受け付けません。タイムアウトレベルの通信エラーとします。
また,フロントエンドサーバプロセスが異常終了した場合,HiRDBは該当するプロセスの回復処理をします。このとき,ユニットを停止する必要がある障害が発生していれば,該当するプロセスがあるユニットを異常終了します。
障害の原因を取り除いて,該当するユニットを再開始してください。ただし,pd_mode_confオペランドの指定によっては自動的にユニットが再開始されます。その後,処理中の操作を再実行してください。
ディクショナリサーバプロセスで障害が発生したとき ディクショナリサーバがあるユニットを異常終了します。
バックエンドサーバプロセスで障害が発生したとき バックエンドサーバがあるユニットを異常終了します。