スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
HiRDBのサーバプロセスで障害が発生した場合,HiRDBはそのサーバプロセスを異常終了します。このとき,HiRDBはトランザクション回復プロセスを起動してサーバごとにロールバックします。その後,該当するサーバプロセスが自動的に再起動されるため,HiRDB管理者は特に対処する必要がありません。
ただし,障害の影響度によっては,HiRDBはそのサーバプロセスを実行しているユニットを異常終了します。このとき,HiRDB管理者は異常終了したユニットを再開始する必要があります。ただし,pd_mode_confオペランドの指定によっては自動的にユニットが再開始されます。
次に,サーバプロセスの異常終了によって,ユニットが異常終了したときのHiRDB管理者の処置について説明します。
HiRDB/シングルサーバが異常終了したときのHiRDB管理者の処置を次の表に示します。
表19-2 HiRDB/シングルサーバが異常終了したときのHiRDB管理者の処置
HiRDBの処理 | HiRDB管理者の処置 |
---|---|
HiRDB/シングルサーバを異常終了します。 | 障害の原因を取り除いて,HiRDB/シングルサーバを再開始してください。ただし,pd_mode_confオペランドの指定によっては自動的にHiRDB/シングルサーバが再開始されます。その後,処理中の操作を再実行してください。 |
HiRDB/パラレルサーバが異常終了したときのHiRDB管理者の処置を次の表に示します。
表19-3 HiRDB/パラレルサーバが異常終了したときのHiRDB管理者の処置
障害発生状況 | HiRDBの処理 | HiRDB管理者の処置 |
---|---|---|
ユニットコントローラの処理プロセスで障害が発生したとき | 該当するプロセスがあるユニットを異常終了します。 | 該当するユニットを再開始してください。ただし,pd_mode_confオペランドの指定によっては自動的にユニットが再開始されます。 |
システムマネジャプロセスで障害が発生したとき | システムマネジャがあるユニットを異常終了します。システムマネジャが停止している間は,運用コマンド及びUAPの実行を受け付けません。また,その間のメッセージログを取得できません。 | 障害の原因を取り除いて,該当するユニットを再開始してください。ただし,pd_mode_confオペランドの指定によっては自動的にユニットが再開始されます。その後,処理中の操作を再実行してください。 |
フロントエンドサーバプロセスで障害が発生したとき | フロントエンドサーバがあるユニットを異常終了します。フロントエンドサーバが停止している間は,処理要求を受け付けません。タイムアウトレベルの通信エラーとします。 また,フロントエンドサーバプロセスが異常終了した場合,HiRDBは該当するプロセスの回復処理をします。このとき,ユニットを停止する必要がある障害が発生していれば,該当するプロセスがあるユニットを異常終了します。 |
障害の原因を取り除いて,該当するユニットを再開始してください。ただし,pd_mode_confオペランドの指定によっては自動的にユニットが再開始されます。その後,処理中の操作を再実行してください。 |
ディクショナリサーバプロセスで障害が発生したとき | ディクショナリサーバがあるユニットを異常終了します。 | |
バックエンドサーバプロセスで障害が発生したとき | バックエンドサーバがあるユニットを異常終了します。 |
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