スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
13.3.2 例題2(表単位で再編成する場合:HiRDB/パラレルサーバの場合)
横分割表(TABLE1)を表単位で再編成します。再編成するときの条件は次のとおりです。
- TABLE1はユーザ用RDエリア(RDAREA1〜RDAREA2)に横分割されています。
- TABLE1には,横分割インデクス(INDEX1)が定義されています。INDEX1はユーザ用RDエリア(RDAREA3〜RDAREA4)に横分割されています。
- 表を再編成するときにインデクスを一括作成(省略値)します。
- 更新前ログ取得モード(省略値)で表を再編成します。
- 〈手順〉
- pdholdコマンドで再編成対象RDエリアを閉塞します。
- pdrorgコマンドの制御文ファイルを作成します。
- pdrorgコマンドで表を再編成します。
- 再編成対象RDエリアのバックアップを取得します。
- pdrelsコマンドでRDエリアの閉塞を解除します。
- 手順の数字はこの後で説明している( )レベルに対応しています。例えば,3の操作は(3)で説明しています。
- ポイント
- 更新前ログ取得モードでpdrorgコマンドを実行するため,pdrorgコマンドの実行後(手順4)にバックアップを取得する必要があります。
- 更新前ログ取得モードでpdrorgコマンドを実行するため,前記の手順1〜4の間は再編成対象RDエリアを閉塞したままにしてください。
- <この項の構成>
- (1) pdholdコマンドで再編成対象RDエリアを閉塞します
- (2) pdrorgコマンドの制御文ファイルを作成します
- (3) pdrorgコマンドで表を再編成します
- (4) 再編成対象RDエリアのバックアップを取得します
- (5) pdrelsコマンドでRDエリアの閉塞を解除します
(1) pdholdコマンドで再編成対象RDエリアを閉塞します
pdhold -r RDAREA1,RDAREA2,RDAREA3,RDAREA4
|
(2) pdrorgコマンドの制御文ファイルを作成します
制御文ファイル(/pdrorg/rorg01)の内容を次に示します。
unload bes1:/pdrorg/unfile1 1
idxwork bes1 /pdrorg/idxwork 2
sort bes1 /sortwork,8192 3
unload bes2:/pdrorg/unfile2 4
idxwork bes2 /pdrorg/idxwork 5
sort bes2 /sortwork,8192 6
|
- 〔説明〕
- アンロードデータファイル(bes1用)の名称を指定します。
- インデクス情報ファイル作成用(bes1用)のディレクトリ名を指定します。このディレクトリ下にインデクス情報ファイルが作成されます。
- ソート用ワークディレクトリ(bes1用)の名称を指定します。
- アンロードデータファイル(bes2用)の名称を指定します。
- インデクス情報ファイル作成用(bes2用)のディレクトリ名を指定します。このディレクトリ下にインデクス情報ファイルが作成されます。
- ソート用ワークディレクトリ(bes2用)の名称を指定します。
(3) pdrorgコマンドで表を再編成します
pdrorg -k rorg -t TABLE1 /pdrorg/rorg01
|
- 〔説明〕
- インデクス(INDEX1及びINDEX2)も同時に再作成するため,-iオプションを省略してインデクス一括作成モードでインデクスを一括作成します。
- -k:再編成をするためrorgを指定します。
- -t:再編成する表の名称を指定します。
- /pdrorg/rorg01:(2)で作成したpdrorgコマンドの制御文ファイル名を指定します。
(4) 再編成対象RDエリアのバックアップを取得します
(5) pdrelsコマンドでRDエリアの閉塞を解除します
pdrels -r RDAREA1,RDAREA2,RDAREA3,RDAREA4
|
コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2016, Hitachi, Ltd.