スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
HiRDBに関する準備作業を次に示します。
影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を適用してください。影響分散スタンバイレス型系切り替え機能については,「26.系切り替え機能の運用」を参照してください。
トランザクションキューイング機能を適用するかどうかを選択してください。適用要否の目安を次に示します。トランザクションキューイング機能については,「26.20 トランザクションキューイング機能」を参照してください。
トランザクションキューイング機能を適用する場合の処理方式を次に示します。
なお,トランザクションのキューイング待ち時間をpd_ha_trn_queuing_wait_timeオペランドで指定できます。長時間実行するトランザクションがあるため,バックエンドサーバの終了に時間が掛かる場合,この時間を超えるとトランザクションのキューイングが解除されて,バックエンドサーバの移動を中止します。この場合,1で保留中のトランザクションは再開されます。
新規トランザクションの開始保留,及び実行中トランザクションの終了待ち合わせをしないで,バックエンドサーバを移動します。
トランザクションキューイング機能のメリット及びデメリットを次の表に示します。
表11-1 トランザクションキューイング機能のメリット及びデメリット
| トランザクション キューイング機能 の適用可否 |
メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 適用する場合 | バックエンドサーバ移動時のトランザクションエラーを回避できます(バックエンドサーバの開始に時間が掛かる場合を除く)。 |
|
| 適用しない場合 |
|
|
トランザクションキューイング機能を適用する場合は,pd_ha_transactionオペランドにqueuingを指定してください。
また,次に示す時間の合計をトランザクションのキューイング待ち時間としてpd_ha_trn_queuing_wait_timeオペランドに指定してください。
トランザクションキューイング機能を適用しない場合は,pd_ha_transactionオペランドにerrorを指定するか,又はこのオペランドを省略してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2016, Hitachi, Ltd.