スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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11.4.2 HiRDBを終了してサーバを追加する場合

HiRDB/パラレルサーバのユニット3にフロントエンドサーバ(FES3)とバックエンドサーバ(BES4)を追加します。このときの手順を説明します。

[図データ]

<この項の構成>
(1) ユニット3のメモリ所要量を確認します
(2) pdstopコマンドでHiRDBを正常終了します
(3) pdloglsコマンドでユニット3のシステムログファイルの状態をチェックします
(4) pdlogunldコマンドでアンロード待ち状態のシステムログファイルをアンロードします
(5) pdlogrm及びpdstsrmコマンドでユニット3のシステムファイルを削除します
(6) HiRDBシステム定義を変更します
(7) pdloginit及びpdstsinitコマンドでユニット3に必要なシステムファイルを作成します
(8) pdconfchkコマンドでHiRDBシステム定義をチェックします
(9) pdstartコマンドでHiRDBを正常開始します
(10) pdmodコマンドでRDエリアを追加又は移動します
(11) クライアント環境定義を変更します

(1) ユニット3のメモリ所要量を確認します

サーバを追加するため,ユニット3のメモリ所要量を見積もり直してください。また,OSのオペレーティングシステムパラメタを必要に応じて変更してください。メモリ所要量,及びオペレーティングシステムパラメタの見積もりについては,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。

(2) pdstopコマンドでHiRDBを正常終了します

 
pdstop
 

必ず正常終了させてください。

(3) pdloglsコマンドでユニット3のシステムログファイルの状態をチェックします

 
pdlogls -d sys -s bes3
 

(4) pdlogunldコマンドでアンロード待ち状態のシステムログファイルをアンロードします

 
pdlogunld -d sys -s bes3 -g log01 -o /unld/unldlog01
 

システムログをアンロードする運用をしていない場合は,pdcopyコマンドで全RDエリアのバックアップを取得してください。バックアップの取得については,「6.4 バックアップの取得例」を参照してください。

(5) pdlogrm及びpdstsrmコマンドでユニット3のシステムファイルを削除します

 
pdlogrm -d sys -s bes3 -f /sysarea/log01           1
   :
pdlogrm -d spd -s bes3 -f /sysarea/sync01          2
   :
pdstsrm -s bes3 -f /sysarea/ssts01                 3
   :
pdstsrm -u UNT3 -f /sysarea/usts01                 4
   :
 

〔説明〕
  1. BES3のシステムログファイルを削除します。
  2. BES3のシンクポイントダンプファイルを削除します。
  3. BES3のサーバ用ステータスファイルを削除します。
  4. ユニット3のユニット用ステータスファイルを削除します。

(6) HiRDBシステム定義を変更します

サーバ構成の変更を反映したHiRDBシステム定義を作成してください。また,(10)でRDエリアを追加又は移動する場合はグローバルバッファの定義も修正してください。

(7) pdloginit及びpdstsinitコマンドでユニット3に必要なシステムファイルを作成します

 
pdloginit -d sys -s fes3 -f /sysarea/log01 -n 5000          1
   :
pdloginit -d spd -s fes3 -f /sysarea/sync01 -n 5000         2
   :
pdstsinit -s fes3 -f /sysarea/ssts01 -c 3000                3
   :
pdstsinit -u UNT3 -f /sysarea/usts01 -c 3000                4
   :
 

〔説明〕
  1. FES3,BES3,及びBES4のシステムログファイルを作成します。
  2. FES3,BES3,及びBES4のシンクポイントダンプファイルを作成します。
  3. FES3,BES3,及びBES4のサーバ用ステータスファイルを作成します。
  4. ユニット3のユニット用ステータスファイルを作成します。

ステータスファイルを再作成したため,RDエリアの障害閉塞状態は引き継がれません。したがって,HiRDBの正常開始後,必要に応じてpdholdコマンドでRDエリアを再度閉塞してください。

(8) pdconfchkコマンドでHiRDBシステム定義をチェックします

 
pdconfchk
 

エラーがある場合はHiRDBシステム定義を修正して,再度pdconfchkコマンドを実行してください。

(9) pdstartコマンドでHiRDBを正常開始します

 
pdstart
 

(10) pdmodコマンドでRDエリアを追加又は移動します

必要に応じてBES4にRDエリアを追加又は移動してください。RDエリアの追加については,「15.2 RDエリアを作成する方法(RDエリアの追加)」を参照してください。RDエリアの移動については,「15.9 RDエリアを移動する方法(RDエリアの移動)」を参照してください。

(11) クライアント環境定義を変更します

クライアント環境定義の次に示すオペランドに,追加したフロントエンドサーバ(FES3)を必要に応じて指定してください。

 

コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。