スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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9.11 OSの時刻を変更する方法

HiRDBではシステムログファイル,ステータスファイル,及びディクショナリの中に日付・時間を格納しており,HiRDBの再開始時などにその情報を利用します。また,ユティリティの作業用ファイル中にも日付・時刻情報を持ち,チェック処理などに使用しています。そのため,OSの時刻を変更する場合は,HiRDBが持つ日付・時刻情報に影響がないようにする必要があります。OSの時刻を変更する場合の影響や注意について,次に示します。

時刻を進める場合
統計情報が正しく表示されない,メッセージ中の時刻表示が一定時間更新されないなどの影響があります。
なお,HiRDB開始処理中に日時を変更すると,結果を保証できません。また,各OSによる制約事項もあるため,注意してください。

時刻を遅らせる場合
再開始の失敗,データベース回復不正,不当なシステムウェイトなど様々な問題を引き起こすおそれがあります。時刻を遅らせる場合,手順を誤るとこのような問題を引き起こすおそれがあるため,この節で示す手順に従ってください。

この節では,特に注意を必要とする,時刻を遅らせる場合について説明します。

<この節の構成>
9.11.1 時刻を遅らせる方法
9.11.2 方法1で時刻を遅らせる場合
9.11.3 方法2で時刻を遅らせる場合
9.11.4 方法2で時刻を遅らせた後で障害が発生した場合のデータベースの回復
9.11.5 方法2で時刻を遅らせる場合の制限事項
9.11.6 方法2で時刻を遅らせる場合の注意事項