スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
9.2.3 システム構成変更コマンド実行時の注意事項
- システムログファイルについて(重要)
- システム構成変更コマンドを実行すると,システムログファイルがスワップします。このため,スワップ先にできる状態のファイルがあることを確認してからシステム構成変更コマンドを実行してください。スワップ先にできる状態のファイルがないときにシステム構成変更コマンドを実行すると,HiRDBが異常終了します。この場合,スワップ先にできる状態のファイルを準備した後にpdstartコマンドでHiRDBを開始してください。
- システム構成変更コマンドを実行できない環境
- 次に示す条件を一つでも満たす場合はシステム構成変更コマンドを実行できません。
- pdstart -rコマンドでHiRDBを開始した場合
- 一部のユニット又はサーバが停止中の場合(縮退起動も含む)※
- ユニット間のネットワークに通信障害が発生中の場合※
- 更新可能なオンライン再編成が実行中の場合
- pdrplstopコマンドが実行中の場合
- インメモリRDエリアがある場合
- 注※ HiRDB/パラレルサーバ限定の条件です。
- 参考
- 回復不要FESを使用している場合,システム構成変更コマンドを実行できない条件が変わります。詳細については,「9.2.5(3)回復不要FESとの関連(HiRDB/パラレルサーバ限定)」を参照してください。
- システム構成変更コマンド実行時の制限事項
- システム構成変更コマンドの実行中は,コマンド及びユティリティを実行しないでください。実行した場合,HiRDBが停止している旨のエラーメッセージが出力されることがあります。
- システム構成変更コマンドを実行するとカーソルを保持できなくなるため,ホールダブルカーソルを使用するUAPの実行中にシステム構成変更コマンドを実行しないでください。
- システム構成変更コマンドを実行するとUNTIL DISCONNECT指定の排他を保持できなくなるため,UNTIL DISCONNECT指定のLOCK文を使用するUAPの実行中にシステム構成変更コマンドを実行しないでください。
- システム構成変更コマンドの実行中はUAPのレスポンスが通常より遅くなります。
- 07-00より前のHiRDBクライアントを使用している場合,システム構成変更コマンドを実行するとHiRDBサーバとHiRDBクライアントの接続が切断されます。このため,07-00より前のHiRDBクライアントを使用している場合は,業務に支障がないように配慮してください。
- HiRDB Datareplicator連携時の注意事項
- HiRDB Datareplicatorとの連携中に,ユニット又はサーバの追加,削除をする場合,HiRDB Datareplicatorの抽出環境を再構築する必要があります。また,HiRDB Datareplicatorの抽出環境の再構築中にHiRDBのトランザクションが動作して抽出側DBの追加,更新,又は削除を行うと,反映側DBとの不整合が発生します。このため,HiRDB Datareplicatorの抽出環境の再構築中にシステム構成変更コマンドを実行しないでください。
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