スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
SQL実行時間警告出力機能を使用する場合は次に示すことをしてください。
クライアント環境定義のPDCWAITTIMEオペランドにクライアントの最大待ち時間を指定してください。PDCWAITTIMEオペランドに0を指定するか又は省略した場合,そのHiRDBクライアントから実行されるSQLについてはSQL実行時間警告出力機能が適用されません。
PDCWAITTIMEオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。
警告情報を出力する条件を次に示すオペランドで指定します。
PDCWAITTIMEWRNPNT及びpd_cwaittime_wrn_pntオペランドでPDCWAITTIMEに対する比率(0%〜100%未満)を指定します。例えば,PDCWAITTIMEオペランドに100(秒)を指定し,PDCWAITTIMEWRNPNT又はpd_cwaittime_wrn_pntオペランドに90(%)を指定すると,SQLの実行後にHiRDBがSQLの実行時間を調べます。その結果,SQLの実行時間が90秒以上100秒未満の場合に警告情報が出力されます。
符号なし整数,又は符号なし10進数(小数点を含む数,小数第6位まで)で指定できます。
上記のオペランドでSQL実行時間の警告を出力する契機となる時間を,0からPDCWAITTIMEの設定値未満で指定します。
なお,PDCWAITTIMEWRNPNTの設定値にPDCWAITTIMEの指定値より大きな時間を設定した場合には,CONNECT要求時にエラーになります。
SQL実行時間警告情報ファイルの出力先ディレクトリをpd_cwaittime_report_dirオペランドに指定します。このディレクトリ下に二つのファイル(pdcwwrn1及びpdcwwrn2)を作成します。
SQL実行時間警告情報ファイルを出力しない場合はこのオペランドを省略してください。この場合,KFPA20009-Wメッセージだけが出力されます。
なお,SQL実行時間警告情報ファイルへの出力時に,ファイルシステム障害,ディレクトリ又はファイルへの書き込み権限がないなどのエラーをOSが検知すると,SQL実行時間警告情報ファイルへの出力を行いません。この場合でもSQLの実行処理は継続されます。
SQL実行時間警告情報ファイルの最大容量を変更する場合にpd_cwaittime_report_sizeオペランドを指定します。このオペランドに指定した値はSQL実行時間警告情報ファイル一つ分の容量です。SQL実行時間警告情報ファイルは二つ作成されるため,指定値に注意してください。例えば,10000を指定すると,ディレクトリ下に最大10000バイトのファイルが二つ作成されます。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2016, Hitachi, Ltd.