スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
SQLの実行後にHiRDBがSQLの実行時間を調べます。その結果,SQLの実行時間が設定した警告時間以上であった場合,そのSQLに対して次に示す警告情報を出力します。これをSQL実行時間警告出力機能といいます。
SQL実行時間警告出力機能は次に示す目的などに使用します。
警告情報を出力する時間を警告時間と呼びます。SQL実行時間が警告時間以上になった場合,警告情報を出力します。警告時間は,次の値で決定されます。
CONNECT以外のSQLをSQL実行時間警告出力機能の対象とします。
警告情報が出力されてPDCWAITTIMEオーバになる可能性がある場合は,出力された情報を参考にして次に示す対処をしてください。
SQL実行時間警告出力機能を使用する場合,SQLの実行時間が設定した時間以上のとき以外にも警告情報を出力します。また,SQL実行時間警告出力機能を使用しない場合でも警告情報を出力(メッセージだけ出力)するときがあります。SQL実行時間警告出力機能の警告情報の出力条件を次の表に示します。
表8-9 SQL実行時間警告出力機能の警告情報の出力条件
条件 | 警告情報の出力可否 | ||
---|---|---|---|
SQL実行時間 警告情報 ファイル |
KFPA20009-W メッセージ |
||
SQL実行時間警告出力機能を使用する場合 | SQLの実行時間が設定した時間以上である | ○ | ○ |
PDCWAITTIMEオーバによってサーバプロセスが強制終了された | △ | △ | |
そのほかの要因によってサーバプロセスが強制終了された | △ | △ | |
SQL実行時間警告出力機能を使用しない場合 | SQLの実行時間が設定した時間以上である | × | × |
PDCWAITTIMEオーバによってサーバプロセスが強制終了された | × | △ | |
そのほかの要因によってサーバプロセスが強制終了された | × | △ |
PDCWAITTIMEとSQL実行時間警告出力機能の関係を次の図に示します。
図8-14 PDCWAITTIMEとSQL実行時間警告出力機能の関係(1/2)
図8-15 PDCWAITTIMEとSQL実行時間警告出力機能の関係(2/2)
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