スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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5.2.6 ステータスファイルを新規追加する場合

ステータスファイルを新規に追加する手順を次に示します。なお,ステータスファイルを追加する前に,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」で,ステータスファイルの設計について読むことをお勧めします。

<この項の構成>
(1) HiRDBを正常終了できる場合
(2) HiRDBを正常終了できない場合

(1) HiRDBを正常終了できる場合

〈手順〉
  1. pdfstatfsコマンドで,ステータスファイルを作成するHiRDBファイルシステム領域に空きがあるかを確認します。
    pdfstatfs /sysfile01
    空きがない場合はHiRDBファイルシステム領域を新規作成してください。HiRDBファイルシステム領域の作成方法については,「10.2 HiRDBファイルシステム領域を作成(初期設定)する方法」を参照してください。
  2. pdstopコマンドでHiRDBを正常終了します。
  3. HiRDBシステム定義に次に示すオペランドを追加します。このオペランドには4で追加するステータスファイルを指定します。
    ・pd_syssts_file_nameオペランド(ユニット用ステータスファイルの場合)
    ・pd_sts_file_nameオペランド(サーバ用ステータスファイルの場合)
  4. pdstsinitコマンドでステータスファイルを追加(初期設定)します。
    pdstsinit -s b001 -f /sysfile01/ssts1a -l 4096 -c 1000
    pdstsinit -s b001 -f /sysfile01/ssts1b -l 4096 -c 1000
  5. pdconfchkコマンドでHiRDBシステム定義のチェックを行います。エラーがある場合はHiRDBシステム定義を修正して,再度pdconfchkコマンドを実行してください。
  6. pdstartコマンドで,HiRDBを正常開始します。
コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。

(2) HiRDBを正常終了できない場合

HiRDBシステム定義を変更するときにシステム構成変更コマンド(pdchgconfコマンド)を使用します。ただし,このコマンドを使用する場合はHiRDB Advanced High Availabilityが必要になります。

〈手順〉
  1. pdfstatfsコマンドで,ステータスファイルを作成するHiRDBファイルシステム領域に空きがあるかを確認します。
    pdfstatfs /sysfile01
    空きがない場合はHiRDBファイルシステム領域を新規作成してください。HiRDBファイルシステム領域の作成方法については,「10.2 HiRDBファイルシステム領域を作成(初期設定)する方法」を参照してください。
  2. $PDDIR/conf/chgconfディレクトリを作成します。
  3. 使用中のHiRDBシステム定義ファイルを2で作成したディレクトリ下にコピーします。
  4. $PDDIR/conf/chgconfディレクトリ下のHiRDBシステム定義に次に示すオペランドを追加します。このオペランドには5で追加するステータスファイルを指定します。
    ・pd_syssts_file_nameオペランド(ユニット用ステータスファイルの場合)
    ・pd_sts_file_nameオペランド(サーバ用ステータスファイルの場合)
  5. pdstsinitコマンドでステータスファイルを追加(初期設定)します。
    pdstsinit -s b001 -f /sysfile01/ssts1a -l 4096 -c 1000
    pdstsinit -s b001 -f /sysfile01/ssts1b -l 4096 -c 1000
  6. pdconfchkコマンドで,$PDDIR/conf/chgconfディレクトリ下のHiRDBシステム定義のチェックを行います。エラーがある場合はHiRDBシステム定義を修正して,再度pdconfchkコマンドを実行してください。
  7. pdchgconfコマンドで,HiRDBシステム定義を変更後のHiRDBシステム定義に置き換えます。
コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。