スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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3.8.5 障害発生時の対策方法

自動ログアンロード機能の使用時に障害が発生したときの対策方法を次の表に示します。

表3-9 自動ログアンロード機能の使用時に障害が発生したときの対策方法

障害内容 対策方法
アンロードログファイル作成ディレクトリがあるディスクに障害が発生した場合 アンロードログファイルがなくなる可能性があるため,いったん運用を停止してバックアップを取得してください。ディスク障害が発生したアンロードログファイル作成ディレクトリを使用している全サーバ下のRDエリアのバックアップを取得してください。
なお,障害が発生したディスクを回復すれば,自動ログアンロード機能を再実行できます。
アンロードログファイル作成ディレクトリがあるディスクの容量が満杯になった場合 ディレクトリが一つの場合は自動ログアンロード機能を停止します。ディレクトリ内のアンロードログファイルを別の媒体に移動してください。その後,pdlogatulコマンドで自動ログアンロード機能を開始してください。
ディレクトリが二つ以上の場合はディレクトリを切り替えます。全ディレクトリのディスク容量が満杯になると,自動ログアンロード機能を停止します。この場合,ディレクトリ内のアンロードログファイルを別の媒体に移動してください。その後,pdlogatulコマンドで自動ログアンロード機能を開始してください。
自動ログアンロード機能が停止した場合(KFPS01150-Eメッセージが出力された場合) 障害原因を取り除いた後にpdlogatulコマンドで自動ログアンロード機能を再実行してください。なお,HiRDBを再度開始した場合は,pdlogatulコマンドを実行しなくても自動ログアンロード機能は自動的に再実行されます。
障害の原因としては,すべてのアンロードログファイル作成ディレクトリが次に示す状態になったため,アンロードログファイル作成ディレクトリが使用できなくなったことが考えられます。
  • ディスク満杯
  • ディスク障害
  • パーミッション不正
  • ディレクトリが存在しない
  • 前回のHiRDB稼働時に作成されたアンロードログファイルがある
上記の要因に当てはまらない場合は,次に示す資料を取得して保守員に連絡してください。
  • syslogfile
  • $PDDIR/spool下の全ファイル
  • pdloglsコマンドの実行結果
  • HiRDBシステム定義ファイルのバックアップ

注※
ディスク容量不足などでアンロード処理に失敗した場合,HiRDBは未完成のアンロードログファイルを削除します。アンロードログファイルの作成中にいったんディスク容量が満杯になった後にそのファイルを削除するため,ディスク容量に空きがあるように見えることがあります。