スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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1.6.3 HiRDBの開始処理に失敗したときの注意事項(HiRDB/パラレルサーバ限定)

ここでは,ユニットの開始処理に失敗したときの注意事項について説明します。なお,ここの説明は次に示す前提条件をすべて満たす場合にお読みください。

<この項の構成>
(1) 前提条件
(2) 注意事項

(1) 前提条件

3と4の条件については,どちらかを満たしていればよいです。

  1. HiRDB/パラレルサーバを使用しています。
  2. 開始処理に失敗したユニットに複数のサーバを定義しています。
  3. 開始モードが,正常開始又は計画停止後の再開始です。
  4. 開始モードが強制終了又は異常終了後の再開始で,かつpd_log_rerun_swap=Yを指定しています。

(2) 注意事項

ユニットを開始するとき,HiRDBはユニット内のサーバを並列に起動しています。このとき,一部のサーバでHiRDBシステム定義のオペランド不正,又は何らかの障害が発生すると,そのユニット全体の開始に失敗します。このとき,次に示す現象が起きることがあります。

このとき,HiRDBは次のユニット開始時に,新たな現用ファイルを割り当てます。したがって,前回のユニット開始時に割り当てられた現用ファイルをクローズ状態にします(再使用しません)。このクローズ状態になったシステムログファイルを,再度現用ファイルとして割り当てるために,HiRDB管理者は次に示すどちらかの処置をしてください。

(a) システムログファイルを再初期化しない方法

該当するシステムログファイルにpdlogunld又はpdlogchgコマンドを実行した後に,HiRDBの稼働状況に応じて次の処置をします。

HiRDBの稼働状況 HiRDB管理者の処置
HiRDBが稼働中の場合 該当するシステムログファイルにpdlogopenコマンドを実行します。
ユニットを正常開始する前の場合 処置をする必要はありません。ユニット開始時に現用として割り当てできるシステムログファイルとして認識されます。
ユニットを再開始する前の場合 ユニットを再開始した後に,該当するシステムログファイルにpdlogopenコマンドを実行してください。
(b) システムログファイルを再初期化する方法

〈手順〉
  1. 該当するシステムログファイルに,pdlogunld又はpdlogchgコマンドを実行します。
    pdlogunld -d sys -s b001 -g syslogfgp03 -o /unld/unldlog01
  2. pdlogrmコマンドでシステムログファイルを削除します。
    pdlogrm -d sys -s b001 -f /unt1/sysfile01/log01
  3. pdloginitコマンドで,該当するシステムログファイルを初期化します。
    pdloginit -d sys -s b001 -f /unt1/sysfile01/log01 -n 5000