スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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1.5 サーバ単位の開始及び終了方法(HiRDB/パラレルサーバ限定)

実行者 HiRDB管理者

HiRDB/パラレルサーバの場合,サーバ単位で開始及び終了操作ができます。ここでは,サーバ単位の開始及び終了方法について説明します。サーバ単位の開始及び終了の対象となるサーバを次に示します。

<この節の構成>
(1) サーバ単位の開始方法
(2) サーバ単位の終了方法
(3) サーバ単位で開始及び終了するときの運用

(1) サーバ単位の開始方法

次の表に示すコマンドを実行すると,HiRDBをサーバ単位に開始できます。

表1-7 サーバ単位の開始方法

開始モード 実行コマンド 開始モードの説明 前回の終了モード
正常開始 pdstart -s HiRDBの稼働中に,特定のサーバを正常終了させて,再度そのサーバを開始するときの方法です。正常開始では,前回稼働時の情報を引き継ぎません。
ただし,次に示す情報は引き継ぎます。
  • レプリカRDエリアのレプリカステータス
  • 障害閉塞しているRDエリアの状態
正常終了

(2) サーバ単位の終了方法

次の表に示すコマンドを実行すると,HiRDBをサーバ単位に終了できます。

表1-8 サーバ単位の終了方法

終了モード 入力コマンド 終了モードの説明
正常終了 pdstop -s このサーバに対するトランザクションの受け付けを禁止し,このサーバで処理中のトランザクションを完了した後に,サーバを終了します。

(3) サーバ単位で開始及び終了するときの運用

サーバ単位で開始及び終了するときの運用手順を次に示します。

〈手順〉
  1. pdstartコマンドでHiRDBを開始して運用します。
    pdstart
  2. サーバ内で障害が発生したため,pdstop -sコマンドでこのサーバを正常終了します。
    pdstop -s サーバ名
  3. 障害の原因を取り除いた後,pdstart -sコマンドでこのサーバを正常開始します。
    pdstart -s サーバ名