スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)
簡易導入で構築するHiRDBのシステム構成を次の図に示します。
図23-1 簡易導入で構築するHiRDBの構成
HiRDB内の主要な構成単位である,ユニット,サーバ,システムファイル及びRDエリアについて簡単に説明します。
サーバマシン1台に対して,HiRDBが動作する環境の単位をユニットといいます。サーバマシンが複数の場合は,それぞれのサーバマシンに一つずつユニットがあります。
HiRDB/パラレルサーバは,データベースマネジメントシステムの機能をサーバという単位に分担させて,並列処理ができるシステムを実現しています。HiRDBのサーバの種類を次の表に示します。
表23-3 HiRDBのサーバの種類
サーバ | 働き |
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システムマネジャ | HiRDBの開始及び終了を制御します。 |
フロントエンドサーバ | データベース言語SQLから,データベースへのアクセス方法を決定して実行内容を指示します。 |
バックエンドサーバ | フロントエンドサーバからの実行指示に従って,データベースのアクセスをします。 |
ディクショナリサーバ | データベースの定義情報を一括管理します。 |
障害発生時にHiRDBのシステムの状態を回復するためにHiRDBが使用するファイルをシステムファイルといいます。HiRDBのシステムファイルの種類を次の表に示します。
表23-4 HiRDBのシステムファイルの種類
ファイルの種類 | 働き |
---|---|
システムログファイル | データベースの更新履歴情報を格納します。 |
シンクポイントダンプファイル | HiRDBの管理情報を格納し,システムログファイルと併せて,障害回復時に利用できます。 |
ステータスファイル | HiRDBの再開始時に必要なシステムのステータス情報を格納します。 |
データベースの情報を格納するための単位をRDエリアといい,HiRDBファイルシステム領域中の複数のHiRDB専用のファイルから構成されます。RDエリアの主な種類について次の表に示します。
表23-5 RDエリアの主な種類
RDエリア | 働き |
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システム用RDエリア | ディクショナリ表などのシステムの情報を格納します。 |
ユーザ用RDエリア | ユーザが作成する表とインデクスを格納します。 |
ユーザLOB用RDエリア | ユーザが作成する表とインデクスのうち,キロバイト,メガバイト,ギガバイト単位の長大データ(バイナリデータ)を格納します。 |
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