スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)

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22.1.5 簡易導入で構築するHiRDBのシステム構成

簡易導入で構築するHiRDBのシステム構成を次の図に示します。

図22-1 簡易導入で構築するHiRDBのシステム構成

[図データ]

〔説明〕
  1. HiRDB専用のファイルシステム領域(HiRDBファイルシステム領域)に,システムファイル,RDエリアを作成します。簡易導入では,システムファイル及びシステム用RDエリアについては,余り意識する必要がないため,この図では省略しています。システムファイルの概要については「(1)システムファイル」,RDエリアの概要については「(2)RDエリア」を参照してください。
  2. 1.で作成したRDエリアに表,インデクスを定義し,データを格納します。表,インデクスの定義については,「22.5 表,インデクスの定義」を参照してください。

HiRDB内の主要な構成単位である,システムファイル及びRDエリアについて簡単に説明します。

<この項の構成>
(1) システムファイル
(2) RDエリア

(1) システムファイル

障害発生時にHiRDBのシステムの状態を回復するためにHiRDBが使用するファイルをシステムファイルといいます。

HiRDBのシステムファイルの種類を次の表に示します。

表22-3 HiRDBのシステムファイルの種類

ファイルの種類 働き
システムログファイル データベースの更新履歴情報を格納します。
シンクポイントダンプファイル HiRDBの管理情報を格納し,システムログファイルと併せて,障害回復時に利用できます。
ステータスファイル HiRDBの再開始時に必要なシステムのステータス情報を格納します。

(2) RDエリア

データベースの情報を格納するための単位をRDエリアといい,HiRDBファイルシステム領域中の複数のHiRDB専用のファイルから構成されます。RDエリアの主な種類について次の表に示します。

表22-4 RDエリアの主な種類

RDエリア 働き
システム用RDエリア ディクショナリ表などのシステムの情報を格納します。
ユーザ用RDエリア ユーザが作成する表とインデクスを格納します。
ユーザLOB用RDエリア ユーザが作成する表とインデクスのうち,キロバイト,メガバイト,ギガバイト単位の長大データ(バイナリデータ)を格納します。