スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)

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13.15 改竄防止機能の指定

改竄防止機能とは,表の所有者も含め,すべてのユーザに対して表データの更新を禁止する機能です。この機能を適用することで,重要なデータを人為的ミスや不正な改竄から守れます。この機能が適用された表を改竄防止表といいます。改竄防止表に対する操作の実行可否を次の表に示します。

表13-5 改竄防止表に対する操作の実行可否

操作 改竄防止表
行削除禁止期間指定あり 行削除禁止期間指定なし
挿入(INSERT)
検索(SELECT)
列単位の更新(UPDATE) ※1 ※1
行単位の更新(UPDATE) × ×
削除(DELETE) ※2 ×
全行削除(PURGE TABLE) × ×
上記以外の操作系SQL

(凡例)
○:実行できます。
×:実行できません。

注※1
更新可能列だけ更新できます。

注※2
行削除禁止期間を経過しているデータだけ削除できます。行削除禁止期間を指定しないと,表データを削除できません。

適用基準
改竄防止機能は,表のデータを誤って,又は不当に更新されることを防止したい表に適用をお勧めします。
<この節の構成>
13.15.1 指定方法
13.15.2 制限事項
13.15.3 非改竄防止表から改竄防止表への変更
13.15.4 障害時の運用