スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)

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12.7 コミット時反映処理の設定

コミット時反映処理とは,グローバルバッファ上で更新されたページをCOMMIT文発行時にディスクに書き込む処理のことです。

<この節の構成>
(1) コミット時反映処理の効果
(2) 指定方法
(3) 指定上の考慮点

(1) コミット時反映処理の効果

COMMIT文の発行時にデータベースの更新内容をディスクに書き込むため,トランザクションの完了時点でデータベースの内容が保証されます。そのため,全面回復処理時に,シンクポイント時点からデータベースを回復する必要がなく,全面回復処理の時間が短縮できます。

(2) 指定方法

pd_dbsync_pointオペランドcommitを指定します。

ただし,LOB用RDエリアはこのオペランドの影響を受けません。ディレクトリ部はCOMMIT文発行時点で反映されます。データ部はLOB用グローバルバッファを割り当てているかどうかによって処理が異なります。LOB用グローバルバッファを割り当てていない場合は更新要求時にすぐに反映されます。LOB用グローバルバッファを割り当てている場合はCOMMIT文発行時点で反映されます。ただし,グローバルバッファが満杯になったときはその時点で反映されます。

(3) 指定上の考慮点

pdbuflsコマンドで取得した情報を参照して,ディスクへの出力回数が多くて更新要求ヒット率が低い場合には,グローバルバッファのバッファ面数を大きく設定します。