スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)
デファードライト処理とは,グローバルバッファ上で更新されたページをCOMMIT文が発行されてもディスクに書き込まないで,更新ページ数がある一定の値に達した時点でディスクに書き込む処理のことです。なお,更新ページ数がある一定の値(HiRDBが決定する値)に達した時点をデファードライトトリガといいます。ディスクに書き込む更新ページの数は,システム共通定義のpdbufferオペランドの-wオプションで指定した,デファードライトトリガでの更新ページの出力比率を基にHiRDBが決定します。なお,次のRDエリアはデファードライト処理の対象ではありません。
COMMIT文が発行されてもディスクに書き込まないため,入出力処理の負荷が軽減します。
pd_dbsync_pointオペランドにsyncを指定するか,指定を省略してください。また,pdbufferオペランドの-wオプションに,デファードライトトリガでの更新ページ出力比率を指定します。
デファードライトトリガでの更新ページ出力比率を必要以上に高くすると,デファードライト処理でのディスクへの書き込みが多くなります。このため,同時に実行しているトランザクションが入出力待ちになることがあり,レスポンスタイムが悪くなることがあります。
また,必要以上に低くすると,シンクポイントダンプの出力時に,データベースに書き出すページ数が多くなることがあります。このため,同時に実行しているトランザクションが入出力待ちになることがあり,レスポンスタイムが悪くなることがあります。
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