スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)

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10.2.3 作業表用ファイル用のHiRDBファイルシステム領域の設計

作業表用ファイル用のHiRDBファイルシステム領域の設計方針について説明します。

<この項の構成>
(1) 設計方針
(2) 最大使用量を調べる方法

(1) 設計方針

  1. 作業表用ファイルは通常ファイルに割り当ててもかまいませんが,系切り替え機能を使用する場合は,キャラクタ型スペシャルファイルに割り当てると共用できるため,ディスク量を削減できます。
  2. 作業表用ファイル用のHiRDBファイルシステム領域長は,そのHiRDBファイルシステム領域に作成する作業表用ファイルの総容量より大きくしてください。なお,pdfmkfsコマンドで-aオプションを指定すると,HiRDBファイルシステム領域を自動的に拡張できます。作業表用ファイルの総容量がHiRDBファイルシステム領域長に達した場合,自動でHiRDBファイルシステム領域を拡張できるため,-aオプションを指定することをお勧めします。
    作業表用ファイルの容量については,「19.作業表用ファイルの容量の見積もり」を参照してください。
  3. 作業表用ファイル用のHiRDBファイルシステム領域は,次に示すサーバを定義するサーバマシンに作成してください。
    • ディクショナリサーバ
    • バックエンドサーバ

注※
HiRDB再開始時に作業表用ファイル用のHiRDBファイルシステム領域のディスク占有サイズを削減したい場合は,HiRDB再開始前にpdfmkfsコマンドを実行して作業表用ファイル用のHiRDBファイルシステム領域を再初期化してください。

(2) 最大使用量を調べる方法

作業表用ファイル用のHiRDBファイルシステム領域の最大使用量を次に示す方法で調べられます。

pdfstatfs -d 作業表用のHiRDBファイルシステム領域名
-d:
HiRDBファイルシステム領域の最大使用量を表示するオプションです。出力情報のpeak capacityが最大使用量です。なお,上記の最大使用量はpdfstatfsコマンドでクリアできます。

pdfstatfs -c 作業表用のHiRDBファイルシステム領域名
-c:
HiRDBファイルシステム領域の最大使用量をクリアするオプションです。